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書籍の詳細

コミュニケーション学への招待
書名: コミュニケーション学への招待
こみゅにけーしょんがくへのしょうたい
ISBN(10/13桁): 4-469-21214-8 / 978-4-469-21214-3
著者名: 橋元良明 編著(はしもとよしあき)
定価: 2,205円(A5判・242頁)
  “コミュニケーション”を縦横無尽に切り取る。
内容説明:
ヒトはなぜことばを使い始めたのだろう? 言語が違えば思考回路も違う? 動物はどのように意思伝達するのか? 広告だけではビールの味は伝えられる? うわさ話はどのように広がるのか? メディアは人間関係を変えたか?――あらゆる角度から〈コミュニケーション〉を切り取る方法を提示する入門書。
主要目次: I:コミュニケーションを解剖する
 コミュニケーションを生物学する~言語の獲得と発達過程
 言語的コミュニケーションと思考様式
 コミュニケーションを認知科学する
 コミュニケーションを哲学する
 動物はどのようにコミュニケーションしているのか?
 ノンバーバル・コミュニケーションの機能と理解

II:生活の中のコミュニケーション
 メッセージを解剖する
 広告のコミュニケーション
 「うわさ話」の持つ威力
 説得の技術
 テレビゲームのコミュニケーション
 異文化のコミュニケーション
  1.2 直立歩行がことばを生んだ
 言語の発達は、人類が直立歩行を始めたことと直接関係している。直立することによって、咽喉が下がり、咽頭(のど)が拡大して共鳴器の役割を担うようになった。また、手が空いたために、口は運搬や食料処理の役割から解放され、顎骨、下顎筋は退化したが、その代わり柔軟で繊細な活動性を得て、発声が容易になった。また、歯列も直立し、噛み合わせもよくなって、f、vをはじめ、多種の子音の発音ができるようになった。もちろん、こうした口腔部の発声器官の発達は、火の使用によって食料を柔らかくすることができるようになったこととも関係している。さらに大脳の肥大化は、直立歩行によって、バランス的に重い脳を支える身体的基盤が整えられたことを前提としなければならない。……

1.3 言語使用のニーズ
 生物学的基盤はともかくとして、ヒトがしゃべるようになった背景にはそれなりのニーズがあったはずである。その一つは食料獲得の形態の変化である。果実などの植物性食物の菜食生活が中心のニホンザルのような場合、食料の獲得の際に、単独行動が原則であり、また獲得した食料を多数に分配することもないから、さほどコミュニケーションは必要としない。ヒトの祖先は、もとからチンパンジーなどと同様に雑食性傾向が強かったと考えられるが、森を離れサバンナ生活にはいった段階で肉食の比率を徐々に高めた。ホモ・エレクトゥスが残した石器の中に、大型獣の狩猟用とみなしうる石斧が発見されている。大型獣の捕獲は単独では不可能であるから、共同作業を必要とする。捕獲のための動員や獲物の場所の情報伝達、作業分担の指示などには複雑なコミュニケーションを要する。ヒトの祖先においてかなり古い段階から利き手が存在し、右利きの場合、その運動に左脳が強く関与することはすでに述べたが、共同作業の際の右手の振りおよび発声と密接に関連して、言語野も左脳に形成されたとする主張もある。(本書「第1部 コミュニケーションを解剖する」より)
この本の
キーワード:
マスコミュニケーション、マスコミ、ノンバーバルコミュニケーション、談話分析

 
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