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書籍の詳細

言語教育学入門
書名: 言語教育学入門
げんごきょういくがくにゅうもん
応用言語学を言語教育に活かす
ISBN(10/13桁): 4-469-24489-9 / 978-4-469-24489-2
著者名: 山内進 編著(やまうちすすむ)
定価: 2,520円(A5判・322頁)
  言語に関する多岐な知見を網羅し、言語教育に活用する
内容説明:
応用言語学は、1940年代のアメリカで始まり、言語学を言語教育に応用するものであったが、1970年代には、言語と人間に関わるテーマを幅広く扱う学際的な学問に発展し、その成果は言語教育に活用されている。本書は、その最新成果を解説。「帰国子女」「ジェンダー」「母語習得と第二言語習得」「普遍文法」「言語と脳」「教授法」「早期英語教育」「日本語教育」「テストとリサーチ」など、言語教育に欠かせないトピックをバランスよく配し、各章末には演習問題と参考文献を付した。巻末に『応用言語学・言語教育学小事典』付。
主要目次: 第1章 言語と社会
 1.社会階層と言語使用
 2.コード・スイッチング
 3.スタイルとレジスター
 4.ポライトネス・ストラテジー
 5.黒人英語とエボニックス論争
  5.1. 黒人英語の特徴
  5.2. エボニックス論争
 おわりに

第2章 異文化コミュニケーション
 1.異文化コミュニケーションの構成要素
  1.1. ノンバーバル・コミュニケーションと言語コミュニケーション
  1.2. ノンバーバル・コミュニケーション
  1.3. 近接学(Proxymics)
  1.4. 接触学(Haptics)
  1.5. 対物学(Objectics)
  1.6. 時間学(Chronemics)
  1.7. その他のノンバーバル要素
 2.言語コミュニケーション
  2.1. 自己開示
  2.2. 口癖もしくはVerbal Tics
 3.文化相対主義:異文化コミュニケーションのための心的態度
 おわりに

第3章 言語と文化
 1.言語と文化の関係
  1.1. Sapir-Whorf の言語相対性論
 2.言語と文化的アイデンティティ
  2.1. アイデンティティの問題
  2.2. ステレオタイプ(固定観念)
 3.カルチャショック
  3.1. 個人内における文化変容
  3.2. 帰国子女のカウンター・カルチャショック
  3.3. 文化の「ハイ・コンテクストとロー・コンテクスト」
 4.日米語の違いによる言語上の問題
  4.1. 名前の呼び方
  4.2. 日本語の「やり・もらい」表現
  4.3. 日英語と日米文化
 おわりに

第4章 通訳・翻訳
 1.短い独特な表現(Short Expressions)
  1.1. 英語を基点としたもの(英語→日本語)
  1.2. 日本語を基点としたもの(日本語→英語)
 2.補いと省略
  2.1. 文での補い
  2.2. 文での省略
  2.3. 文脈(Discourse)における補いと省略
 3.文構造の変容
  3.1. 能動態・受動態と日本語・英語の独特な態表現
  3.2. 品詞の変化
  3.3. 目的語の否定と動詞の否定
  3.4. 主語の否定と動詞の否定
  3.5. 関係詞のある文
  3.6. 2文は1文に、1文は2文に(2文←→1文)
 4.Onomatopoeia と中間日本語
 5.逐次通訳と同時通訳の違い
 おわりに

第5章 会話分析
 1.談話分析と会話分析
 2.会話分析の方法
 3.会話に見られる諸特徴
  3.1. 順番取り(Turn-Taking)
  3.2. 話題転換(Topic-Change)
  3.3. あいづち(Back-Channeling)
  3.4. 繰り返し(Repitition)
  3.5. 同時発話(Simultaneous Speech)
  3.6. 会話物語(Narrative)
 4.教室内談話(Classroom Discourse) の分析
 おわりに

第6章 言語とジェンダー
 1.フェミニズム運動と英語の語彙改革
 2.総称語he/man(Generic Masculine)
 3.言語使用に見られる性差
  3.1. 生物学的要因による違い
  3.2. 社会文化的な要因による違い
 4.教科書にみられる男女差別
  4.1. アメリカの教科書に見られる性差の研究
  4.2. 日本の教科書に見られる性差の研究
 おわりに

第7章 言語習得研究の変遷
 1.母語習得
  1.1. 喃語の習得
  1.2. 電文体の取得:1語文から3語文まで
  1.3. 形態素の習得
  1.4. 否定文と疑問文の習得
 2.母語習得に関わる事例
  2.1. ジニーのケース
  2.2. 野生児カマラとアマラのケース
 3.第二言語習得研究の変遷
  3.1. 構造主義言語学と生成文法理論における言語習得
  3.2. 対照分析と誤答分析
  3.3. 中間言語
  3.4. 形態素習得研究
  3.5. 言語臨海期仮説
 4.第二言語習得の外的要因と内的要因
 おわりに

第8章 普遍文法と第二言語習得
 1.言語習得装置:刺激の貧困
 2.普遍文法:原理とパラメータのアプローチ
  2.1. 原理
  2.2. パラメータ
 3.普遍文法と第二言語習得
  3.1. 第二言語習得における下接の原理の作用
 おわりに

第9章 言語と脳
 1.心と脳の関係
 2.脳の構造
 3.両半球の機能
 4.性差と脳の形態
 5.利き手と言語機能
 6.失語症
 7.脳神経細胞
 8.言語機能の局在化
 9.脳の可塑化と言語発達の臨海期
 おわりに

第10章 英語教授法
 1.欧米諸国における外国語教授法(20世紀初頭)
  1.1. 直接教授法(Direct Methods)
  1.2. リーディングメソッド(Reading Methods)
 2.欧米諸国における外国語教授法(第二次世界大戦後)
 3.欧米諸国における外国語教授法(1960年代以降)
 4.クラッシェンの理論
 5.現代の英語教授法(Communicative Language Teaching=CLT)
 6.日本国内の英語教授法の変遷と課題
 7.日本の英語教授法の今後
 おわりに

第11章 小学校における英語教育
 1.早期英語教育の意義と効果
 2.公立小学校への英語教育導入の経緯
 3.「総合的な学習の時間」における英語教育の位置づけをめぐる議論
 4.今後の展開
 おわりに

第12章 日本語教育における学習ストラテジー
 1.言語教育・研究の流れ
 2.言語学習ストラテジー
  2.1. 直接ソトラテジー
  2.2. 間接ストラテジー
  2.3. 言語学習ストラテジーのシステム
  2.4. 言語学習ストラテジー調査
 3.ストラテジー・トレーニング
 4.ストラテジーに関わる要因
  4.1. ビリーフ
  4.2. その他の要因
 5.言語学習ストラテジーの研究法
  5.1. オーラル・インタビュー(面接)
  5.2. 参与観察
  5.3. フォローアップ・インタビュー
  5.4. 発想思考法
  5.5. ダイアリー法
 おわりに

第13章 言語テストとリサーチ
 1.言語テストはなぜ必要か
 2.テストの種類:NRT とCRT
 3.NRT と標準化
 4.テストの信頼性と妥当性
 5.テストの形式・形態
  5.1. 理解様式テストと表現様式テスト
  5.2. 記述式テストと選択式テスト
  5.3. クローズテスト(Cloze)
 6.テストの開発・改訂
  6.1. 項目分析
  6.2. 項目応答理論(IRT、Item Response Theory)
 7.応用言語学におけるリサーチとその報告
 8.量的研究と質的研究
 9.量的研究を理解するために
  9.1. 帰無仮説と対立仮説
  9.2. 危険率α
  9.3. 偶然率p と仮説の採択/棄却
  9.4. 検定統計量
 10.基本的な統計処理の方法と例
  10.1. 相関(相関係数r と散布図)
  10.2. t 検定(t test)
  10.3. F 検定(F test)
  10.4. x2(カイ2乗)検定(chi-square test)
  10.5. ANOVA(Analysis of Variance 、分散分析)
  10.6. その他の主な分析:因子分析と重回帰分析
 11.独立変数/従属変数とリサーチデザイン
 おわりに

応用言語学・言語教育学小事典
  「…本書は、人間の貴重な財産である言語に興味を持ち、その研究を志す人たちや、言語教育に携わる人たちのための入門書として編纂したが、取り扱う分野は、かなり多岐にわたっている。本書は、伝統的な言語学における、統語論、意味論、形態論などの枠組みの中で言語について論じたものではなく、また、狭義の言語教授法の枠内で論じたものでもない。本書で紹介するのは、「言語と人間のかかわりについて研究する学問」である応用言語学と、応用言語学を活用した言語教育の分野である。
……(中略)……
 第1章から第3章は、個別の、独立した学問体系として確立されている分野であり、言語を巨視的に考えるきっかけとして欲しい。
 第4章は、グローバル化の進展とともに、多いくの日本人が興味・関心を示す分野であり、大学の講義科目として提供されることも多い。
 第5章、第6章は、やや専門的なテーマであるが、日常の言語使用場面における言葉そのものを分析の対象にするという意味で興味深いものであろう。
 第7章、第8章は、人はいかにして言語を習得するのか、という極めて根源的なテーマについて論じたものであり、それに続く第9章は、大脳生理学や神経言語学の観点から、脳の構造や機能と言葉の関係を取り上げた論考である。
 第10章、第11章は、今後の日本における英語教育・言語教育のあり方を考える際の参考にして欲しいトピックとして取り上げた章である。
 第12章は、読者自身の言語学習方法のあり方を考える際に、有益な示唆が得られる章であろう。
 第13章は、言葉の研究に関する論文を読んだり、書いたりする際に必要な基礎知識をまとめたものである。
 また巻末には「応用言語学・言語教育学小事典」を付した。」(本書「はじめに」より)
この本の
キーワード:
応用言語学、異文化コミュニケーション、母語習得、第二言語習得、普遍文法、英語教授法、言語教育、英語教育、日本語教育、通訳、翻訳、会話分析、英語教授法

 
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