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書籍の詳細

近代日本と仏蘭西
書名: 近代日本と仏蘭西
きんだいにほんとふらんす
10人のフランス体験
ISBN(10/13桁): 4-469-25072-4 / 978-4-469-25072-5
著者名: 三浦信孝 編(みうらのぶたか)
定価: 2,940円(四六判・410頁)
  21世紀のとば口で日仏関係を振り返る。
内容説明:
世界史の大きな波に翻弄され、自分の行方を定めあぐねている日本。いま改めて明治以来の近代化プロセスをたどりなおす意味は大きい。フランスに渡り、そこで学び・遊び・対決した10人の先人たちの異国体験が日本にもたらしたものは何かを語る連続講演集(東京・日仏会館創立80周年記念講演録)。
主要目次: 序(三浦信孝)

I 近代日本の建設とフランス
 渋沢栄一―日本版サン=シモン主義者(鹿島 茂)
 中江兆民―「東洋のルソー」を自覚するとき(井田進也)
 西園寺公望―立憲政治確立への貢献とフランスの影響(鳥海 靖)
 黒田清輝―「公」と「私」のはざまで揺れる日本近代洋画の確立者(三浦 篤)
 永井荷風―フランスを愛した自由人(加藤周一)

II 両大戦間のパリの日本人
 大杉 榮―自由への奔走(鎌田 慧)
 九鬼周造―孤高の詩人哲学者(坂部 恵)
 藤田嗣治―日本が生み、パリが育てた「多文化」の画家(林 洋子)
 金子光晴―泥まみれの詩人(安藤元雄)
 横光利一―パリとの闘い(渡邊一民)

あとがき―日仏会館の八十年(編者)
関連年表
10人の主要著作文献案内
講師紹介
  本書の企画が生まれたきっかけは、2003年の新年を祝うある会で、日仏会館の本野盛幸新理事長が、明治の初期に米欧へ派遣された岩倉具視使節団の意義をしきりに強調したことにある。日本は幕末に欧米の植民地に直面しながら、いかなる国の支配下にも入らず、西洋文明に学んで複数のモデルから国情に合うものを取捨選択し自力で近代化をなしとげた。今その足跡をあらためて振り返る必要があるというのである。(中略)われわれはさっそくの秋の日仏文化講座のテーマを「近代日本の建設とフランス」とし、連続講演会を企画した。分野間のバランスを考慮して選んだのは、経済の渋沢栄一(1840-1931)、思想の中江兆民(1847-1901)、政治の西園寺公望(1849-1940)、美術の黒田清輝(1866-1924)、文学の永井荷風(1879-1959)の5人である。渋沢栄一はポール・クローデル(1868-1955)とともに日仏会館の創立者とされるから、渋沢をトップに据えれば会館80周年記念の企画にふさわしい。都合のいいことに、渡仏したのもほぼ年齢順になっている。(中略)最後につけ加えるなら、連続講演の講師、したがって本書の執筆者は、取り上げた10人を論じるのに最適の方であり、ほとんどがフランス留学の経験者で、10人中6人は日仏会館の会員である。それぞれ個性的な語り口を通して語り手自身のフランス体験がみえてくるし、こういう形で日本人のフランス体験は語りつがれ継承されるのだと考える。原稿は、それぞれの講演を録音テープから起こし、えそれに手を入れてもらって成っている。実際の講演会の雰囲気を伝えるため、司会者による講師紹介や会場との質疑応答もできるだけ再録した。斯界は会館の小林善彦副理事長と三浦信孝が代わる代わるつとめている。書き下ろしの論文とは違った味わいの読みやすい講演集になったと思うがどうだろうか。 個々の人物に興味をもたれ、さらにその著作にあたってみようと思われる方のため、入手しやすいものを選んで文献案内も付した。本書を楽しんでいただければ編者としてこれにまさる幸いはない。
この本の
キーワード:
フランス、日仏交流史、近代史、日仏会館、渋沢栄一、中江兆民、西園寺公望、黒田清輝、永井荷風、大杉榮、九鬼周造、藤田嗣治、金子光晴、横光利一

 
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