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Copyright (C) 1999
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書籍の詳細
シリーズ名:
シリーズ認知言語学入門
書名:
§5 認知文法論II
にんちぶんぽうろん
ISBN(10/13桁):
4-469-21285-7 / 978-4-469-21285-3
著者名:
中村芳久 編 池上嘉彦、河上誓作、山梨正明 監修(なかむらよしひさ、いけがみよしひこ、かわかみせいさく、やまなしまさあき)
定価:
2,415円(A5判・316頁)
シリーズ
解説:
ヒトは必要に応じて、文が使われた場面や自らの経験・記憶などを想起し、さらには主体的に推論を働かせながら、能動的に意味内容を創り出している。文の文字通りの意味は、そこでは単なる手がかりの役を果たしているに過ぎない。新しい言語観を背景に、数々の興味深い成果をあげる認知言語学の、はじめての入門シリーズ。
構文選択は何によって決まるか
内容説明:
人はどのようにして事態を認識しているのか。また、眼前の事態を言語化する際に、人はいかにして複合的な構文の中から1つの構文を選択するのか。本書では、さまざまな言語サンプルからなる受動態や他動詞の構文を中心に取り上げ、人の認知と構文のかかわりを解明する。
主要目次:
はじめに
第1章 主観性の言語学:主観性と文法構造・構文(中村芳久)
1 はじめに
2 認知文法における文法構造と構文構築:動詞主導と認知主導
2.1 自動詞driveの主語
2.2 結果構文の直接目的語
2.3 カテゴリーを超える拡張:所格交替から名詞派生動詞へ
3 認知文法と他の理論
3.1 ラネカーとトローゴットの主体性・主体化(subjectivity・subjectification)
3.2 認知文法とクロフトの構文主義(Croft 2001):品詞と構文
3.3 認知文法と構文文法(Construction Grammar)
4 インタラクションにかかわる認知モードと構文
4.1 2つの認知モード
4.2 2つの認知モードと構文の対応
5 おわりに
練習問題
読書案内
第2章 行為連鎖と構文I(谷口一美)
1 「事態」と行為連鎖モデル
1.1 参与者とセッティング
2 文法関係と認知的際立ち
2.1 主語のプロトタイプとスキーマ
2.2 目的語のプロトタイプとスキーマ
2.2.1 経路・始点・終点の解釈と文法関係
3 特殊な文法関係を含む構文と行為連鎖モデル
3.1 受身文
3.2 中間構文
4 事態概念の合致:構文の表す事態と動詞の表す事態
4.1 中間構文
4.2 there構文
5 認知的際立ちと交替現象
5.1 所格交替
5.2 二重目的語構文
5.3 繰り上げ構文
6 おわりに
練習問題
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第3章 行為連鎖と構文II:結果構文(都築雅子)
1 はじめに
2 結果構文概観
2.1 3種類の結果構文
2.2 他動詞型結果構文
2.3 自動詞型結果構文
2.4 いろいろな言語における結果構文
2.5 ブラッチアスの認知モデルによる分析
3 形容詞結果述語と前置詞結果述語の分布:英語の場合
3.1 問題の所在
3.2 ボアズのデータの検討
3.3 コーパスデータからの検証
3.4 経済性の原理:語彙の阻止現象の一種
3.5 前置詞結果述語の特性
3.6 形容詞結果述語の特性
3.7 着点項としてのto one's death
3.8 形容詞述語と前置詞述語の分布のまとめ
4 おわりに
練習問題
読書案内
第4章 行為連鎖と構文III:再帰中間構文(中村芳久)
1 はじめに
2 構文の用法拡張は放射状か、線状的か
2.1 再帰中間構文の線状的意味拡張
2.2 再帰構文から再帰中間構文の認知構造Iへ
2.3 再帰中間構文の認知構造IIから認知構造Vへ
2.4 ケマーの分析の問題点と解法
3 ネットワークか、意味地図か
3.1 再帰中間構文の意味地図
4 構文の連続性の質:意味量か、認知プロセス自体の捉え直しか
5 意味地図と対応する表現形式
6 おわりに
練習問題
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第5章 他動性と構文I:プロトタイプ、拡張、スキーマ(中村渉)
1 はじめに
2 データ:他動性の意味的基盤
2.1 使役構文
2.2 単純動詞構文
2.3 可能構文
3.他動性のプロトタイプ・モデル
3.1 ホッパーとトンプソンのモデル
3.2 他動詞の意味的な性質
3.3 他動詞の形態統語的特徴
3.4 意味的他動性と個体性
3.5 ダウティのプロトロール・モデル
3.6 まとめ
4 他動性のスキーマ・モデル
4.1 意味構造:語義分解とマクロロール
4.2 意味的他動性と統語的他動性
4.3 文法関係と格付与規則
5 マクロロール数不完全指定仮説
5.1 使役構文の格交替
5.2 拡張
6 他動性の起源
6.1 プロトタイプ、拡張、スキーマ
6.2 他動詞のリンキング
7 おわりに
練習問題
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第6章 他動性と構文II:態と他動性(坪井栄治郎)
1. はじめに
2 「主語」と格標示パタン
2.1 主格/対格型の英語
2.2 主要部標示と依存項標示
2.3 能格/絶対格型
3 統語的能格性
3.1 英語の能動構文・受動構文とジルバル語の逆受動構文・能格構文の類似性
3.2 受動構文・逆受動構文の有標性、能動構文・能格構文の無標性
4 主語特性の非普遍性
4.1 形態的分裂能格性
4.2 フィリピン諸語のactor/topic間での主語特性の分裂
5 態概念の不確定性:構文間の連続性
6 普遍的文法的プロトタイプと意味地図
7 主語特性の分裂の動機づけ
7.1 統語的主語特性分裂の動機づけ
7.2 対格型と能格型の動機づけと動機づけの競合
7.3 有標性認識としての能格標識
8 有標の事象把握形式としての態
9 おわりに:個別言語研究の重要性
練習問題
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第7章 談話と認知(堀江薫)
1 はじめに
2 談話と認知の相関を研究する学際的諸分野及びその接点
2.1 認知・機能言語学(Cognitive-Functional Linguistics)
3 認知・機能言語学の理論的・経験的基盤
3.1 認知・機能言語学の理論的基盤
3.1.1 言語形式と談話機能、言語構造と情報構造盤
3.1.2 文法化(Grammaticalization)と創発的文法(Emergent Grammer)
3.2 認知・機能言語学の経験的基盤・方法論上の特徴
4 談話と認知の相関を示す文法現象
4.1 題目(Topic)
4.1.1 題目の認知的位置付け
4.1.2 談話における題目の連続性(topic continuity)
4.1.3 言語類型論の観点から見た「題目」
4.2 文法の談話的基盤(discourse basis of grammar)
4.2.1 能格性(ergativity)
4.2.2 「文法の談話的基盤への批判」
4.3 談話・文法・認知の相関:認知類型論(cognitive typology)
5 おわりに
練習問題
読書案内
付録
参考文献
索引
「……本書は、言語現象そのもの、とりわけ文レヴェルの構文に注目しながら、認知言語学や認知文法の枠組みから私たちの言語能力や言語知識が(規則の集合ではなく)深く認知に根ざした存在であることをいくつかの角度からわかりやすく示そうとする取り組みである。
……(中略)……
各章で扱う現象は異なり、単一言語に集中する場合から、コーパスの導入、対照的手法あるいは通言語的観点まで、多様な見方を取り入れているが、各章に通底しているのは、文法構造や構文構造に反映している認知的要因への深い関心であると言える。本書が読者諸氏の今後の認知的考察の足がかりとなり、あるいは認知的言語分析の一助となるのであれば、執筆者一同の望外の幸せである。……」(本書「はじめに」より)
【シリーズ】
『シリーズ認知言語学入門 全6巻』
※「4 認知文法論I」は未刊
「1 認知言語学への招待」
「2 認知音韻・形態論」
「3 認知意味論」
「5 認知文法論II」
「6 認知コミュニケーション論」
この本の
キーワード:
主観性、文法構造、構文、インタラクション、認知モード、行為連鎖、プロトタイプ、スキーマ、再帰構文、他動性、拡張、有標、談話、認知言語学、機能言語学
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