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書籍の詳細

認知文法のエッセンス
書名: 認知文法のエッセンス
にんちぶんぽうのえっせんす
ISBN(10/13桁): 978-4-469-21322-5
著者名: ジョン・R・テイラー、瀬戸賢一 著(John R. Taylor、せとけんいち)
定価: 2,730円(A5判・394頁)
  認知文法の本質を明らかにする
内容説明:
世界的に名のある認知言語学者、ジョン・R・テイラーと瀬戸賢一による初のコラボレーション。音韻論、形態論、意味論、構文論をコンパクトにまとめた。音素、形態素、語、句、節、構文だけにとどまらず、イディオムやメタファーまでも手厚く解説。また、初学者にも配慮して、随所にQ&Aとその解説というスタイルをとった。認知文法のみならず認知言語学を専攻する学生にとっての必携書。
主要目次: はじめに

第1部 認知文法の考え方

第1章 認知文法と認知言語学
 I 認知論的転回
 II 認知論的言語学でないもの
 III 「認知言語学」としてのチョムスキー言語学
 IV 認知言語学はどこが認知的か
   i カテゴリーの形成
   ii 図と地
   iii イメージと「解釈」(construal)
   iv メタファーと「経験基盤主義」(experientialism)
   v 概念的アーキタイプ(祖型)
   vi 推論
   vii 自動化(automatization)
   viii 記憶vs.計算、リストvs.ルール
   ix 形へのこだわり
   x シンボル行動
 V 認知文法の全体像
   i シンボル体系としてのことば
   ii 単位間の関係
 VI 認知文法の特徴
   i 認知文法は用例に基づく(usage-based)
   ii 認知文法は意味論を重視する
   iii 認知文法では境界はファジーである
   iv 認知文法は独自の言語観をもつ
 <研究の指針>

第2章 シンボルとは何か
 I ソシュールと記号
 II アイコン、インデックス、シンボル
   i アイコン
   ii インデックス
   iii シンボル
 III シンボルの性質
 IV シンボル原理への疑問に答える
 <研究の指針>

第3章 音と意味とシンボル
 I 音韻構造
 II 音韻単位
 III 音韻制約
 IV 意味構造
   i 強い合成原理の弱み
   ii 弱い合成原理の強み
 V 'the football under the table'の意味を問う
 VI 意味の調整とアクティブ・ゾーン
 <研究の指針>


第2部 認知文法の方法

第4章 スキーマと事例で説明する
 I 意味構造に見るスキーマと事例
   i 多義ネットワーク
 II 音韻構造に見るスキーマと事例
   i 素性(feature)
 III シンボル構造に見るスキーマ構造と事例
   i 品詞の意味と音韻
 <研究の指針>

第5章 意味は弾性を示す
 I 意味研究の3つのアプローチ
   i 言語と世界の関係を探るアプローチ
   ii 言語内部に限るアプローチ
 II 概念的アプローチ(プロファイル・ベース・ドメイン)
 III 意味の弾性
   i 意味の弾性に限界はないのか
 IV 意味ネットワーク
   i カテゴリーの拡張
   ii over物語
 <研究の指針>

第6章 より大きな単位の作り方
 I 「関係」をプロファイルする
   i tr と lm
   ii 形容詞と副詞
 II 意味単位を結合する
   i 意味結合の仕組み
 III 音韻単位を結合する
   i 認知文法における音韻制約のあり方
 <研究の指針>


第3部 語の内部を見る

第7章 形態論の意味と形
 I 形態素分析
 II 形態素を結合する
 III スキーマの力
 IV 形態素-erは多義的か
 V 指小辞も多義的か
   i 指小辞の中心と周辺
 <研究の指針>

第8章 分けることと結ぶこと
 I 分析可能性を調べる
   i 部分的な分析可能性
   ii 不透明な境界
 II 「強制」と一体化
 III 生産性
   i 生産性を計量する
 IV 「バーガー」はどんな味か
 <研究の指針>

第9章 競合するスキーマ
 I 規則的な複数形
 II 不規則的な複数形
 III 規則とリスト
 IV 結果としての形を大切にする
 V キーワードの整理
   i 内実度またはスキーマ度
   ii 自立度と依存度
   iii 結合度
   iv 強制度
   v 内的複合度
   vi 定着度
 <研究の指針>


第4部 語の外側を見る

第10章 名詞の外回り
 I 名詞と名詞句
 II グラウンディング、事例化、種別化
   i グラウンディング
   ii 事例化
   iii 種別化
 III 限定詞と数量詞
   i 限定詞の働き
   ii 数量詞の働き
 IV グラウンディングされない名詞
 V 可算名詞と質量名詞
 VI 2分法から3分法へ
 VII 可算と質量の境界
 VIII 数詞類別詞型の言語
 <研究の指針>

第11章 テンスとアスペクト
 I テンスとグラウンディング
   i 節の種別化
   ii プロセスのグラウンディング
 II テンスとアスペクト
   i 完了と未完了
   ii 進行形
 III プロセスの種類
   i 反復
   ii 習慣
   iii 現在時制と「構成された世界」
 IV 法助動詞(modal)
   i 主体化
 <研究の指針>

第12章 節の仕組み
 I 状況のタイプ
   i 動態プロセス
   ii 状態プロセス
   iii 認知プロセス
   iv 複合プロセス
 II 参与者の数
   i 参与者と非参与者を区別する
   ii 参与者とならない名詞句
   iii 名詞句以外の参与者
 III 参与者の役割と文法関係
   i 行為連鎖モデル
   ii 認知プロセス
   iii 非参与者が主語になるとき
 IV 節のタイプ
   i 参与者が1の節(自動詞節)
   ii 参与者が2の節(他動詞節)
   iii 参与者が3の節(2重目的語節)
   iv 移動動詞と参与者
 V 補部を埋め込む
   i 節の結合度
   ii 節の分析法
 <研究の指針>


第5部 メタファーから構文へ

第13章 新しいメタファー論
 I レイコフと概念メタファー
   i レイコフ理論の概念的基盤に関して
   ii レイコフ理論の方法論について
   iii メタファーの一般的理論としての写像理論について
 II スキーマとしての概念メタファー
 III メタファーの生産性
 IV イメージ・スキーマ
 V タルミーと「力動性」
 VI メンタル・スペースとブレンディング
 VII メタファーからメトニミーへ
   i ドメインについて
   ii 語彙的メトニミーについて
   iii メトニミーの種類について
   iv シネクドキについて
 <研究の指針>

第14章 イディオムはおもしろい
 I 文法の中のイディオム
 II イディオムの範囲
   i 狭義のイディオム
   ii 定型表現(formulas)
   iii 引用句('pre-formed' language)
   iv 発信イディオムと受信イディオム
 III イディオムの意味と形式
   i 意味のイディオム性
   ii 形のイディオム性
 IV イディオムと予測可能性
 <研究の指針>

第15章 構文には意味がある
 I 構文と構文スキーマ
   i 構文の中のスキーマと事例の関係
   ii 構文の部分も構文である
   iii 構文スキーマの生産性
 II 構文的イディオム
   i 「まさか」構文
   ii もっと構文的イディオムを
 III 文法の中での構文的イディオムの位置づけ
   i 構文的イディオムと語彙
   ii 構文的イディオムと統語
   iii 言語習得の観点から見れば
 IV 構文のエコロジー('Bang goes weekend!')
 <研究の指針>

引用文献

索引
  本書は、認知文法と認知言語学を区別する。認知文法は、もちろん認知言語学のひとつであるが、文法に対する全体論を提示するという点で他の認知的な言語研究とは異なる。認知文法は、ラネカー(Langacker)の一連の研究を基盤とする言語理論である。内外の一般の認知言語学の入門書が、ともすれば認知的な立場に立っての個別的なトピックの選択とその解説になりがちなのに対して、本書は一貫した説明原理に基づいて文法の全体像を示すことを意図する。(「はじめに」より)
この本の
キーワード:
認知言語学、イメージ、シンボル、スキーマ、ソシュール、記号、アイコン、インデックス、音韻、形態論、グラウンディング、テンス、アスペクト、メタファー、構文

 
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