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書籍の詳細

認知構文論
書名: 認知構文論
にんちこうぶんろん
文法のゲシュタルト性
ISBN(10/13桁): 978-4-469-21324-9
著者名: 山梨正明 著(やまなしまさあき)
定価: 2,940円(A5判・322頁)
  音韻・形態から談話までの体系化に挑む
内容説明:
これまで認知言語学を第一線でリードしてきた著者による、認知言語学の新たな射程を示した書。聖書、演劇、文学から日常会話に至るまでの生きた例文を通して、著者ならではの視点でヒトの心と言葉の関係を押さえる。また、実際に言語分析を行うための認知言語学の分析手法を豊富な例文を基に詳細に解説していく。
主要目次: まえがき

◆第1章◆|認知言語学のパラダイム
1.1  認知言語学のパラダイム
1.2  認知プロセスの創発性
1.3  認知言語学の分析の経験的基盤
1.4  記号体系としての文法
1.5  理論言語学と科学的妥当性の基準

◆第2章◆|日常言語のゲシュタルト性
2.1  ゲシュタルトと認知の主観性
2.2  ゲシュタルト効果と知覚のメカニズム
2.3  図・地の分化と反転
2.4  日常言語のゲシュタルト性
2.5  ゲシュタルト的言語観

◆第3章◆|記号的文法観と事態認知モデル
3.1  日常言語の記号系と認知能力
3.2  認知文法の基本的枠組み
3.3  基本文法カテゴリーの認知的規定
3.4  認知文法の記号的文法観
3.5  言語構造のゲシュタルト的合成
3.6  構文スキーマのパターン
3.7  事態認知と構文のネットワークモデル
3.8  他動性・非他動性の事態認知と構文
3.9  記号系のグラウンド化と事態認知
3.10  認知図式と記述・説明の経験的基盤

◆第4章◆|構文拡張の認知的基盤
4.1  認知能力と構文の拡張
4.2  ゲシュタルト知覚と図・地の分化/反転
4.3  スキャニングと構文の分布関係
4.4  知覚構文と視覚の双方向性
4.5  イメージスキーマと構文の拡張
4.6  イメージスキーマの認知的変容
4.7  認知プロセスとイメージスキーマの変容
4.8  メタファーと構文の拡張ネットワーク
4.9  生態的文法観と構文のネットワーク

◆第5章◆|言葉の創造性と構文の拡張
5.1  規則の解体と言葉の創造性
5.2  基本的認知能力
5.3  カテゴリー化の能力の諸相
5.4  複合ネットワークモデル
5.5  用法基盤モデルのアプローチ
5.6  拡張とカテゴリー化のプロセス
5.7  用法基盤モデルからみた拡張事例の諸相
5.8  融合ネットワークモデル
5.9  構文の実在性と項構造規定の問題点
5.10  基本構文のパターンと融合的拡張
5.11  ゲシュタルト的視点とイディオムの再規定
5.12  イディオムの意味と統語操作の相互関係
5.13  イディオムと字義通りの意味の相互作用
5.14  用法基盤モデルと言葉の創造性
5.15  構文の寄生的拡張
5.16  構文の修辞的拡張
5.17  構造的意味と構文の統語的パターン
5.18  言葉遊びと拡張表現の創造性
5.19  日常言語の創造性

◆第6章◆|語用論からみた構文現象の諸相
6.1  語用論と構文研究
6.2  発話行為と構文
6.3  隣接対の構文と発話の状況依存性
6.4  語用論・レトリックからみた隣接対の連結性
6.5  隣接対の連結の短絡性
6.6  グローバル構文と隣接対
6.7  話法と構文の引用のメカニズム
6.8  語用論的制約と構文現象
6.9  慣用的構文の諸相

◆第7章◆|認知言語学の文法研究と今後の展望
7.1  認知言語学の構文研究
7.2  用法基盤モデルと構文の習得
7.3  記号的文法観と文法の認知的制約
7.4  動的ネットワークと生態的文法観
7.5  構文研究の今後の展望

引用例出典

参考文献

索引
  本書では、作例だけでなく、日常会話、文学作品(小説、戯曲、随筆、等)の古典的なテクストからの多様な引用例に基づいて考察を進めている。本書で引用している文学作品の大半は、学部と大学院の学生時代から現在までに味読した作品の引用例のノートに基づいている。どの引用例も、作品の一部に過ぎないが、筆者にとってはそれぞれの引用例が、過去の作品の読書経験につながる参照点(reference-point)となっている。各引用例が、言語学の分析においてどの程度貢献しているかは定かではないが、(いわゆる言語分析だけのために用いられる作例とは異なり)それぞれの引用例が、筆者にとってはこれまでに味読した文学の思い出の痕跡とも言える。国内外を問わず、最近の理論言語学者の用例は、とかく(理論、仮説の検証に役立てばよしとする形式文法の風潮のもとに)作例に偏っており、古典的な文学作品の用例を引用する傾向は薄れてきている。本書における文学作品の引用は学部学生の頃に文学の世界に憧れたこともある筆者のこだわりでもある。
 本書で引用例に言及している場合、断っていないかぎり、問題の用例のイタリックの部分は筆者によるものである。また、文学作品の引用例に関しては、できるかぎり出典として作者、作品名、出版社、刊行年度、引用部分のページを明示している。具体例、テクストデータに興味のある読者は、さらに巻末の<引用例出典>を参照されたい。とかく言語研究における引用は、例えば、「恋はうれしい。うれしい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。」(夏目漱石、『草枕』より)のように、出典の引用部分、著者、作品名は示しても、その作品の出版社、出版年度、引用箇所のページまでは示さない引用が一般的に多い。本書では、引用部分の前後の文脈を読者が自ら具体的に確かめることができるように、出典として、引用部分、作者、作品名だけでなく、出版社、刊行年度、引用部分のページを明示している。
(「まえがき」より抜粋)
この本の
キーワード:
認知言語学、意味極、音韻極、引用動詞、構文拡張、二重目的語構文、言葉遊び、イディオム、スキーマ、メタファー、テクスト、パラダイム

 
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