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書籍の詳細

日英対照 形容詞・副詞の意味と構文
書名: 日英対照 形容詞・副詞の意味と構文
にちえいたいしょうけいようしふくしのいみとこうぶん
ISBN(10/13桁): 978-4-469-24541-7
著者名: 影山太郎 編(かげやまたろう)
定価: 2,730円(A5判・400頁)
  品詞論の壁を越えた、画期的な試み
内容説明:
好評の『日英対照 動詞の意味と構文』に続く第2弾! 形容詞・副詞だけを取り扱った品詞の解説書ではなく、「外界認識と言語表現」という言語の本質に関わる大きなテーマの下に、形容詞・副詞の性質を動詞と絡めてわかりやすく説明する。英語学、言語学だけでなく日本語学を学ぶ学生にとっても必読の一冊!
主要目次: はしがき

序 事象の把握と言語表現
  1 事象と時間
  2 事象と行為連鎖
    2.1 行為連鎖と副詞の修飾
    2.2 行為連鎖と事象アスペクト
    2.3 行為連鎖と文法的用法
  3 行為連鎖と動詞・形容詞・副詞
  4 各章の概要

第 I 部 出来事と状態
 第1章 語彙的アスペクト
   1 なぜ?
   2 語彙的アスペクトとは
   3 代表的な述語
   4 問題点と分析
     4.1 更なる診断テスト
       4.1.1 単純現在時制の解釈
       4.1.2 in an hour (1時間で)と共起できるか
       4.1.3 for an hour (1時間のあいだ)と共起できるか
       4.1.4 almost の2通りの解釈
     4.2 診断テストの問題点
       4.2.1 状態述語と be -ing
       4.2.2 in an hour の修復的解釈
       4.2.3 for an hour の修復的解釈
       4.2.4 単一相述語
     4.3 行為連鎖と語彙的アスペクト
     4.4 日本語の語彙的アスペクト
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

 第2章 状態と属性――形容詞類の働き
   1 なぜ?
   2 状態と属性とは
   3 状態・属性を表す代表的な述語
   4 問題点と分析
     4.1 状態文と行動連鎖
     4.2 英語の状態述語と進行形
       4.2.1 状態に活動を加える
       4.2.2 状態に変化を加える
     4.3 日本語の状態動詞とテイル
     4.4 状態の統語構造
     4.5 一時的な状態と恒常的な属性
     4.6 形容詞の位置と意味
     4.7 状態性と品詞
     4.8 出来事から属性へ
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

第 II 部 動詞と形容詞
 第3章 出来事を表す受身
   1 なぜ?
   2 受身文とは
   3 代表的な動詞
   4 問題点と分析
     4.1 能動文と受身文の語用論的な違い
     4.2 動詞の意味的条件
     4.3 格下げされた動作主の性質
       4.3.1 暗黙の動作主と動作主指向の副詞
       4.3.2 暗黙の動作主と目的を表す to 不定詞
     4.4 英語の受身文と名詞句移動
       4.4.1 イディオム
       4.4.2 結果述語
       4.4.3 小節構造
     4.5 受身化の統語的条件
       4.5.1 目的語+to 不定詞構文
       4.5.2 前置詞の目的語
     4.6 get 受身
       4.6.1 主語の性質
       4.6.2 格下げされた動作主の性質
       4.6.3 語用論的な含意
       4.6.4 主語の受影性
     4.7 日本語の直接受身と間接受身
       4.7.1 日本語受身文の基本的な特徴
       4.7.2 生成文法における直接受身と間接受身の分析
       4.7.3 直接受身文と間接受身文の主語の生成位置
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

 第4章 状態・属性を表す受身と過去分詞
   1 なぜ?
   2 状態・属性の受身とは
   3 形容詞的な -ed 形の代表例
   4 問題点と分析
     4.1 形容詞的受身と動詞的受身の意味の違い
     4.2 形容詞的受身と動詞的受身の形態的な違い
       4.2.1 複合語
       4.2.2 接頭辞・接尾辞による語形成
       4.2.3 形容詞との等位接続
       4.2.4 受身分詞に続く前置詞
     4.3 形容詞的受身と動詞的受身の統語的な違い
       4.3.1 連結動詞
       4.3.2 程度副詞
       4.3.3 have 使役構文
       4.3.4 「動作主」の有無
       4.3.5 受身分詞に続く目的語
       4.3.6 受身分詞に続く前置詞補部
     4.4 再帰構文に対応する形容詞的受身
     4.5 形容詞的な過去分詞
     4.6 形容詞的受身と形容詞的過去分詞の理論的な問題
       4.6.1 前置詞の残留
       4.6.2 形容詞的受身の形態的・統語的特異性
       4.6.3 形容詞的過去分詞
       4.6.4 「名詞+ed」の形容詞
     4.7 日本語の名詞修飾の「-た」
     4.8 属性叙述の受身
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

 第5章 補文をとる動詞と形容詞――上昇とコントロール
   1 なぜ?
   2 上昇構文とコントロール構文とは
   3 代表的な述語
   4 問題点と分析
     4.1 上昇構文とコントロール構文の相違
     4.2 英語の上昇構文
     4.3 英語のコントロール構文
     4.4 order タイプの述語
     4.5 日本語の複合動詞構文
     4.6 他動性とブルツィオの一般化
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

 第6章 形容詞から作られた動詞
   1 なぜ?
   2 形容詞から作られた動詞とは
   3 形容詞由来動詞の代表例
   4 問題点と分析
     4.1 形容詞由来動詞の自他交替と意味構造
       4.1.1 形容詞由来動詞の意味と用法
       4.1.2 能格動詞の意味構造
       4.1.3 他動詞構造の基本性
       4.1.4 派生語と事象構造
     4.2 形容詞由来動詞の意味的特性
       4.2.1 形容詞の意味条件
       4.2.2 形容詞由来動詞のアスペクト特性
       4.2.3 形容詞由来動詞の段階性と完結性
     4.3 動詞化接辞「-める」・「-まる」と使役交替
       4.3.1 脱使役化による自動詞化
       4.3.2 日本語の「温まる」と英語の cool の違い
     4.4 自発変化動詞と自他交替
       4.4.1 自発変化動詞の意味の公式
       4.4.2 自発変化動詞の他動詞化
       4.4.3 自発変化と過程の焦点化
       4.4.4 「-める/-まる」で作られた動詞のまとめ
     4.5 漢語接辞「-化」
     4.6 感情を表す動詞の派生
       4.6.1 認識動詞構文との平行性
       4.6.2 形容詞の種類
       4.6.3 「-がる」の意味と主語の人称制限
       4.6.4 「-がる」の自動詞用法
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

 第7章 名詞を含む複合形容詞
   1 なぜ?
   2 複合形容詞とは
     2.1 複合語の形態的・音声的な特徴
     2.2 構造的な制約
     2.3 意味の特徴
   3 名詞を含む複合形容詞の代表例
   4 問題点と分析
     4.1 英語の動詞由来複合形容詞の形態構造
     4.2 英語の動詞由来複合形容詞の意味機能
     4.3 日本語の形容詞的な複合名詞
     4.4 複合形容詞の項関係
     4.5 日本語の語彙的な複合語と統語的な複合語
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

第 III 部 形容詞と副詞
 第8章 副詞と二次述語
   1 なぜ?
   2 副詞と二次述語とは
     2.1 叙述的副詞
     2.2 二次述語
   3 副詞と二次述語の代表例
   4 問題点と分析
     4.1 -ly 副詞の位置と修飾関係
     4.2 結果述語と様態副詞
       4.2.1 英語の -ly 副詞と結果述語
       4.2.2 日本語の様態副詞と結果述語
     4.3 描写述語と様態副詞
       4.3.1 英語の描写述語と -ly 副詞
       4.3.2 日本語の描写述語と様態副詞
     4.4 結果述語と描写述語
     4.5 描写述語の制約
       4.5.1 描写述語の叙述対象
       4.5.2 描写述語と行為連鎖
       4.5.3 描写述語の語用論的制限

 第9章 句動詞――動詞と小辞の組み合わせ
   1 なぜ?
   2 句動詞とは
   3 代表的な句動詞
   4 問題点と分析
     4.1 語順交替と談話情報
     4.2 句動詞は「句」か「語」か?
     4.3 句動詞の語彙的性質
       4.3.1 行為名詞形
       4.3.2 他動詞の自動詞化
       4.3.3 句動詞から名詞への転換
       4.3.4 派生接辞
     4.4 句動詞の「句」としての特性
     4.5 句動詞の意味構造
     4.6 小辞による複雑述語の形成
     4.7 句動詞に対応する日本語の複合動詞
       4.7.1 小辞と動詞の意味範囲の違い
       4.7.2 主語と目的語の現れ方
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

 第10章 副詞と文の焦点
   1 なぜ?
   2 焦点とは
   3 代表的な焦点化詞
   4 問題点と分析
     4.1 焦点の結びつけを決める一般原則
     4.2 also の焦点
     4.3 even の焦点
     4.4 only の焦点
     4.5 日本語の焦点化構文と作用域
   5 まとめ
   6 さらに理解を深めるために

参考文献

索引
  [特色と構成]
 《事象の意味論》に基づいて、文全体の意味と統語の相互関係を扱う。便宜上、各巻の書名は中心になる品詞で表示しているが、どの巻も動詞の意味構造が土台となり、3巻を合わせて、事象と言語表現の関係の全体像がつかめるようにしている。
 『動詞の意味と構文』(以下では『動詞編』と略称)
 『形容詞・副詞の意味と構文』(本書)
 『名詞の意味と構文』(準備中)
 すでに刊行した『動詞編』は、1.自動詞と他動詞の交替、2.移動と経路の表現、3.心理動詞と心理形容詞、4.壁塗り構文、5.二重目的語構文、6.結果構文、7.中間構文、8.難易構文、9.名詞+動詞型の複合語、10.複雑述語の形成、の10章で構成され、1990年代初頭から欧米で爆発的に発展してきた英語動詞の研究を日本語とも対照しながらまとめたものであるが、『動詞』という表題を越えて、surprising、surprised などの心理形容詞、My boss is easy to please. のような難易形容詞も含めて考察した。
 本書も同様に、形容詞と副詞だけを切り離して扱うのではなく、あくまで事象の意味論を背景として、文における形容詞と副詞の働きを、動詞の意味構造の観点から分析している。『名詞の意味と構文』も同様に、名詞(すなわち、主語や目的語)の意味的な性質がどのように動詞の意味と作用し合って、文全体の解釈が決まるのかを考察する予定である。
 このようなアプローチは、従来の品詞別解説書には見られない画期的なものと言えるだろう。従来は、動詞は動詞、形容詞は形容詞というように、品詞を別々に取り上げるだけで、品詞間の共通性と相違、そして、文を作るときの品詞相互の連携関係といったダイナミックな側面に触れることはほとんどなかった。この3部作は、各巻で重点を置く品詞が異なるものの、あくまで文全体の意味と構文の相互関係を明らかにしようとしている。
 本書は解説書ではあるが、単に欧米の研究を紹介するのではなく、各章の執筆者および編集者のオリジナルな研究成果を盛り込んでいる。執筆にあたっては、英語学、言語学、日本語学を勉強する学部生から大学院生、若手研究者までの読者を念頭に置いて、次の点に心がけた。
 ・初めての人にも分かりやすく。
 ・現在の研究を見渡し、問題点を整理する。
 ・理論言語学を知らなくても理解できるように。
 ・日本人が間違いやすい英語にも注意をはらう。
(あとがきより抜粋)


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この本の
キーワード:
外界認識、言語表現、事象の意味論、英語学、日本語学、理論言語学、日英対照研究、句動詞、複合形容詞

 
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