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書籍の詳細

最新語用論入門12章
書名: 最新語用論入門12章
さいしんごようろんにゅうもん12しょう
ISBN(10/13桁): 978-4-469-21326-3
著者名: 今井邦彦 編 D・ウィルスン、T・ウォートン 著 井門亮、岡田聡宏、松崎由貴、古牧久典、新井恭子 訳(いまいくにひこ、Deirdre Wilson、Tim Wharton、いどりょう、おかだとしひろ、まつざきゆき、ふるまきひさのり、あらいきょうこ)
定価: 1,890円(A5判・242頁)
  「関連性理論」の旗手が語用論の本質に斬り込む!
内容説明:
本書は、「関連性理論」の旗手である著者がロンドン大学で行った講義の講義録を基に作られたテキストである。「関連性理論」にたどり着くまでの語用論の歴史を概観し、語用論における重要な用語などを網羅する。人はなぜ間接的にものを言うことがあるのか。なぜアイロニーや比喩を理解できるのか。「関連性理論」でコミュニケーションの本質に迫る。
主要目次: まえがき

第1章 意味
1.はじめに
2.自然的意味と伝達的意味
3.動物のコミュニケーションと人間のコミュニケーション
 3.1 動物のコミュニケーション
 3.2 人間のコミュニケーション
  3.2.1 刺激独立性
  3.2.2 超越性
  3.2.3 無限性
 3.3 推論とコミュニケーション
  3.3.1 非言語的コミュニケーションと言語的コミュニケーション
  3.3.2 意図と推論
4.文の意味と発話の意味
 4.1 文の意味と含意
 4.2 文と発話の違い

第2章 語用論の本質と目的
1.はじめに
2.文の意味と話し手の意味との間にあるギャップ
3.コンテクストの本質と役割
 3.1 コンテクストの本質
 3.2 適切なコンテクストの選択
4.話し手の意味と情報伝達
 4.1 偶発的情報伝播
 4.2 意図的情報伝達
  4.2.1 意図を隠した情報伝達
  4.2.2 意図を明示した情報伝達
5.語用論の研究対象

第3章 グライスの語用論
1.はじめに
2.コミュニケーションにおけるコードと推論の役割
 2.1 コミュニケーションのコードモデル
 2.2 コミュニケーションの推論モデル
 2.3 語用論的解釈と推論
  2.3.1 言いまちがい
  2.3.2 非文法的、あるいはコードによる処理不能な発話
  2.3.3 文の切れ端
3.グライスの語用論
4.グライスのアプローチに対する疑問
 4.1 協調の原理と会話の公理の起源
 4.2 理論上の用語のあいまいさ
 4.3 解釈手順の不明瞭さ
 4.4 理論の適用範囲
 4.5 解釈過程の形式
 4.6 理論的発展の可能性

第4章 認知的関連性の原理
1.はじめに
2.関連性:認知的原則
3.関連性の定義
 3.1 認知効果
 3.2 関連性を持たない場合
 3.3 処理コスト
4.認知的関連性の原理

第5章 伝達的関連性の原理
1.はじめに
2.相手の心的状況を予測し操作する能力
3.関連性の期待
 3.1 最適の関連性の当然視(a)
 3.2 最適の関連性の当然視(b)
4.グライスの語用論との比較
 4.1 語用論的原理の起源
 4.2 解釈を探す範囲の限定
 4.3 理論の適用範囲
 4.4 解釈過程の形式
 4.5 発達の実態が意味するもの

第6章 語用論と関連性
1.はじめに
2.関連性理論から導かれること
 2.1 最初の解釈が最終的解釈である
  2.1.1 指示対象付与
  2.1.2 一義化
  2.1.3 コンテクストと非明示的意味
  2.1.4 疑問と解答
 2.2 余分なコストは付加的な認知効果で補われる
  2.2.1 間接的な返答
  2.2.2 隠喩
  2.2.3 繰り返し表現
3.まとめ

第7章 明示的意味と非明示的意味
1.はじめに
2.明示的伝達の本質
 2.1 明示的伝達と復号化
 2.2 明示的伝達と「言うこと」
 2.3 明示的伝達と関連性理論
3.非明示的伝達の本質
 3.1 非明示的伝達と直観
4.関連性理論による非明示的伝達の分析
5.関連性理論と伝達

第8章 語彙意味論へのアプローチ
1.はじめに
2.語の意味の古典的見解に関する検討
 2.1 実験的証拠
 2.2 妥当な定義の欠如
 2.3 とどめの一発
3.フォーダーによる代替アプローチ
4.概念獲得についてのフォーダーのアプローチの波紋

第9章 概念とカテゴリ化
1.はじめに
2.プロトタイプ性効果
3.プロトタイプと意味論
4.プロトタイプと百科事典的記載
 4.1 個人間での多様性
 4.2 個人内部の多様性
 4.3 コンテクスト間の多様性
 4.4 使われる基準の多様性
 4.5 視点の多様性
 4.6 アドホック概念
 4.7 外部要素のプロトタイプ性効果への影響
5.語彙語用論への道

第10章 語彙的縮小
1.はじめに
2.レヴィンソンによる縮小の説明
3.語彙的縮小への関連性理論的アプローチ
4.関連性とアドホック概念

第11章 語彙的拡張
1.はじめに
2.これまでの分析法
3.関連性理論による語彙的拡張の分析
4.関連性理論の正当性を示す数々の証拠
5.まとめ

第12章 概念の転嫁的用法
1.はじめに
2.転嫁的用法とアイロニー
 2.1 古典的分析法の問題点
 2.2 再現的用法としてのアイロニー
3.概念の転嫁的用法
 3.1 語や句のアイロニー
 3.2 メタ言語的否定
 3.3 再現的引喩
 3.4 概念の獲得
 3.5 概念の変化
 3.6 概念の借用
 3.7 転嫁的概念の安定性

あとがき

参考文献一覧
索引
  この本は、関連性理論創始者の一人ディアドリ・ウィルスンと、その弟子ティム・ウォートンによって、実に判りやすく書かれています。原本はウィルスンが今や名誉教授となったロンドン大学のいわば「内部用教科書」(Wilson : “Pragmatic Theory”, Wilson : “Issues in Pragmatics”, Wharton : “Logic and Meaning” という3つの授業の記録に重複箇所整理等の処理を加えたもの)で、理論内の変更や発展もこの「教科書」に組み入れられます。ですからこの本は、判りやすいと同時に最先端の関連性理論に関する知識を与えてくれるのです。どうか読むコストの低いこの本から、最大の収穫を上げてくださることを期待しています。(『まえがき』より抜粋)
この本の
キーワード:
グライス、フォーダー、レヴィンソン、関連性理論、合理論的説明法、経験論的説明法、認知言語学、発話行為理論

 
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