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Copyright (C) 1999
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書籍の詳細
シリーズ名:
英語教育学大系
書名:
§10 リーディングとライティングの理論と実践
りーでぃんぐとらいてぃんぐのりろんとじっせん
英語を主体的に「読む」・「書く」
ISBN(10/13桁):
978-4-469-14240-2
著者名:
大学英語教育学会 監修 木村博是、木村友保、氏木道人 編集(だいがくえいごきょういくがっかい、きむらひろし、きむらともやす、しきおさと)
定価:
3,360円(A5判・296頁)
シリーズ
解説:
英語教育における数多くの研究成果を組織的・体系的に積み上げ、将来の研究の方向性を探るとともに、その成果を小学・中学・高校・大学の英語授業の改善に反映させることを目指した新シリーズ。学会の総力をあげて、日本の英語教育を描き出す。
主要目次:
「英語教育学大系」刊行にあたって
まえがき
第 I 部 リーディングの理論と実践――英語を主体的に「読む」
第1章 リーディングの問題点と新たな視点
1.大学の英語教育――過去と現在
2.「リーディング」の現状と課題
3.文学作品の再評価
4.「結果」から「過程」へ
第2章 ICTを活用した読書コミュニティづくり
1.解読中心主義からの脱却
2.個人能力主義から社会構成主義へ
3.大学におけるリーディングの授業
3.1 自律的な読み手を育てる/3.2 量への挑戦――リーディング・マラソン
4.「勉強」から「学び」型授業への転換
4.1 対象世界との出会いと対話/4.2 他者との出会いと対話/4.3 自分自身との出会いと対話
5.Interactive Reading Community
5.1 インターネットを活かした対話環境/5.2 本と人・人と人との出会いと対話
6.未知なる本との出会いを促す
6.1 詳細検索/6.2 Favorite Genres/6.3 IRC Dictionary/6.4 Top Picks of the Week/6.5 People who read this book also enjoyed reading the following books./6.6 Book Wish List/6.7 Recommended Books/6.8 Top 10/6.9 Reading Fan Club
7.読書量を現在進行形で視覚化する
7.1 Reading Marathon/7.2 Reading Stars/7.3 自らの「学びの経験(履歴)」を外化し、学びを自分自身の手で管理することを支援する
8.リーディング・マラソンの結果
9.「正統的」に「周辺的」に「洋書(読書)好き共同体」に「参加」していく
第3章 多読の成果と課題
1.多読の実践
1.1 多読の普及/1.2 多読の方法/1.3 多読用の図書
2.多読の効用
2.1 英語力への効果/2.2 心理的効果
3.多読の理論背景
3.1 インプット/3.2 自動化/3.3 知識の蓄積/3.4 プラスの動機づけ/3.5 自律
4.多読の課題
4.1 多読の量(どのくらい読めばいいか)/4.2 多読のレベル(どのレベルから始めるか)/4.3 多読教材(どんな本を読むべきか)/4.4 授業内・授業外の多読(いつ読めばよいのか)/4.5 内容確認および評価(どのようにチェック・評価するのか)
5.まとめ――大学における英語教育への提言
第4章 英文読解における読み手の理解修正プロセス
1.先行研究
1.1 スキーマ理論/1.2 スキーマの修正/1.3 ワーキングメモリ/1.4 構築統合モデル/1.5 状況モデル
2.修正プロセスを重視した英文読解指導
2.1 誤解過程での漸次的な内容確認/2.2 未知語に対してデフォルトを置く意義/2.3 読み手を育てる発問
第5章 語彙密度と理解度
1.テスト
1.1 被験者とテスト/1.2 語彙密度/1.3 異なり語の割合
2.問題の分析
2.1 スケジュール表/2.2 記事/2.3 広告/2.4 Eメール
3.対策
3.1 スキーマ理論/3.2 問題の再分析
第6章 第二言語における語彙処理とそのモジュール性
1.メンタルレキシコンとは
2.バイリンガル語彙処理モデル
2.1 バイリンガル語彙処理モデルの提案/2.2 第一言語における語彙処理プロセスとの関連/2.3 日本人英語学習者の語彙処理プロセスとの関連/2.4 バイリンガル・レキシコンモデルとの関連/2.5 他の語彙処理課題との関連
3.語彙処理のモジュール性について
3.1 第一言語における語彙処理モジュール性/3.2 語彙処理ユニットのモジュール性の根拠/3.3 L2における語彙処理のモジュール化
第7章 第二言語による読みとワーキングメモリ
1.ワーキングメモリ
2.リーディング・スパン・テスト
3.ワーキングメモリとリーディング
3.1 第二言語処理とワーキングメモリ容量の関係に関する研究/3.2 ワーキングメモリ容量と様々な第二言語文章理解プロセスの関係
4.ワーキングメモリ研究の英語教育実践への応用
第 II 部 ライティングの理論と実践――英語を主体的に「書く」
第8章 ライティングの問題点と新たな視点
1.言語理論と教授法の変遷にみるライティング教育の位置づけ
1.1 文法訳読法から口頭教授法へ/1.2 言語能力と言語運用の再定義――形式主義依存から機能主義依存へ/1.3 役に立つ英語運用能力と学習指導要領の変化
2.大学英語教育におけるライティング教育の現状
2.1 2つの調査報告書の公刊/2.2 高田レポートが意味するもの/2.3 田辺レポートが意味するもの/2.4 文体的多様性を意識した大学レベルの学習
3.国際英語の視点とライティング教育
3.1 国際語としての英語/3.2 欧米型ライティングの問題点
4.新しい視点からのライティング教育
4.1 温故知新――達意の英文とは何か/4.2 知に拠りて識に拠らず――守・破・離の精神
第9章 ライティング指導でもとめられているもの
1.過去に日本で行われてきたライティング指導と研究
1.1 和文英訳指導とその研究/1.2 制限英作文指導とその研究/1.3 まとまった長さの英文を書かせる指導とその研究/1.4 ライティング能力を構成する要素についての研究/1.5 ライティング能力の評価とその研究
2.今後日本で必要とされるライティング指導と研究
2.1 和文英訳指導とその研究/2.2 制限英作文指導とその研究/2.3 まとまった長さの英文を書かせる指導とその研究/2.4 ライティング能力を構成する要素についての研究/2.5 ライティング能力の評価とその研究
第10章 ライティング研究でもとめられているもの
1.ESLライティング
2.ライティング研究の相対化
2.1 FLライティング/2.2 ポストプロセス
3.新しい方向性
3.1 「書くこと」とは/3.2 新しい可能性
4.「相互行為」によるライティング活動――ダイアローグ・ジャーナル・ライティング
4.1 ダイアローグ・ジャーナル・ライティング/4.2 学習者の背景/4.3 実施方法
5.学習者から見たライティング活動
5.1 ライティングの量的記述/5.2 大学生のダイアローグ・ジャーナル・ライティング/5.3 工業高校のダイアローグ・ジャーナル・ライティング/5.4 普通科高校におけるダイアローグ・ジャーナル・ライティング/5.5 ダイアローグ・ジャーナル・ライティングの学習者に対する意味
6.これからのL2ライティングに向けて
第11章 アカデミック・ライティングでもとめられているもの
1.アカデミック・ライティングへの関心の高まり
2.アカデミック・ライティングの定義
3.ライティング産出に関する2つのモデルとアカデミック・ライティング
4.論理と議論の構造
4.1 三段論法/4.2 演繹法と帰納法/4.3 Toulmin Model
5.アカデミックな文章の文体的特徴
5.1 アカデミックな語彙/5.2 アカデミックな文を書くための工夫
6.アカデミックな文章の構成法
6.1 アウトラインの活用/6.2 つなぎ言葉の活用
7.まとめ
第12章 学校教育でもとめられているライティング
1.「ライティング」の考え方と実態
2.自由英作文はなぜ敬遠されるのか
3.コミュニカビリティの研究
4.大学での実践例
4.1 実践A:ジャーナル・ライティング
4.2 実践B:エッセイ・ライティング
4.3 実践C:3分間スピーチ
5.中学・高校での実践
5.1 実践D:中学2年生の自由英作文
5.2 実践E:中学3年生のグループ活動「物語の創作」
5.3 実践F:中学3年生のグループ活動“Our Study Tour”
5.4 実践G:中学3年生のグループ活動「英作文の改良」
5.5 実践H:高校1年生の「自由英作文――スピーチ」
6.誤文指導
6.1 誤文指導とは/6.2 個人レベルの治療的指導例/6.3 治療的指導の基本姿勢
7.高校段階における望ましいライティング活動
第13章 教員研修とライティング
1.ライティングが意味するもの
2.ライティング指導で教師ができること
3.ライティングと教員研修
4.教員研修とライティング
4.1 教員研修に参加する教員の意識と特徴/4.2 「意味ある研修」の学習モデル/4.3 効果的な学習モデル/4.4 「ともに分かろうとする」教員研修
5.ライティングによる教員研修
5.1 「意味ある研修」を目指すライティング/5.2 「ともに分かろうとする」ライティングの実際/5.3 ライティングをめぐるコミュニケーション
第14章 パラグラフ・リーディングに基づいたプロセス・ライティング
1.パラグラフ・リーディングからプロセス・ライティングへ
1.1 スキーマ理論/1.2 パラグラフ・リーディング/1.3 プロセス・アプローチ
2.研究I
3.研究II
4.課題の検証
4.1 連結語句と修辞パターンの指導はライティングの論理性を高めるのか/4.2 ICTを駆使したテクスト評価(分析)は自律学習につながるのか/4.3 学生のライティングにはどのような顕著な特徴が見られたのか
5.教育的示唆
6.結論と課題
付録I
付録II
付録III
付録IV
第15章 読みやすい文章作成指導
1.ライティング考察
1.1 日本人学習者の問題点/1.2 読みやすさとは何か
2.リーディングからライティングへ
2.1 読解モデル/2.2 ライティングへの応用
3.情景描写考察
3.1 ケース・スタディ(1)/3.2 ケース・スタディ(2)
4.ライティング・トレーニング
4.1 練習(1):客観描写/4.2 練習(2):滑らかな視線の流れ
第16章 自己アイデンティティ構築に向けたライティング
1.言語学習の本義
2.「真理探究型」英語教育の理論的枠組み
2.1 人格形成の重要性
2.2 論考1:日本の大学の現状と求められる教育理念
2.3 論考2:人格形成を踏まえた大学ならではの英語授業と学習スタイル
2.4 論考3:初年次教育における英語ライティング授業づくりに向けて
3.実践例:大学ならではの英語ライティング授業――自己アイデンティティの構築を目指して
3.1 どんな教材を用意したか/3.2 リフレクション・シートで「問い」と「気づき」を引き出す
4.「英語教育&一斉授業」ではなく、「言語教育&協同学習」というパラダイム転換の必要性
あとがき
Abstract in English
引用文献
索引
執筆者一覧
本巻は、第I部「リーディングの理論と実践」と第II部「ライティングの理論と実践」で構成されている。英語を主体的に「読む」「書く」とはどのようなことかを中心に、リーディング指導、ライティング指導を展開する。適切なインプットがあれば、英語習得は可能になるというインプット重視の考え方で、「リーディングの理論と実践」を論述する。次に、英語習得には不可欠であるアウトプットとして、「ライティングの理論と実践」を論述する。さらに、リーディングからライティングへと効果的につなぐ指導方法を提示する。
その内容を簡単に紹介すると、第I部では、総論としてリーディングの問題点と新たな視点を述べたあと、自立的な読み、多読、理解修正プロセス、語彙密度、語彙処理、ワーキングメモリなどを展開する。次に第II部では、総論としてライティングの問題点と新たな視点を述べたあと、ライティング指導と研究、アカデミック・ライティング、ライティング教育の現場(中学、高校、教員、大学)などを展開する。また、リーディングとライティングをつなぐものとして、プロセス・ライティング、読みやすい文章を目指すライティング、自己アイデンティティを目指すライティングを論じる。各章はリーディングとライティングにおけるこれまでの理論を踏まえ、それを授業の中でどのように実践するかを論述しているので、これからのリーディングとライティングの指導方法に有益な示唆を与えてくれるものと信ずる。(『まえがき』より抜粋)
【シリーズ】
『英語教育学大系 全13巻』
「1 大学英語教育学」
「2 英語教育政策」
「3 英語教育と文化」
「4 21世紀のESP」
「5 第二言語習得」
「6 成長する英語学習者」
「7 英語教師の成長」
「8 英語研究と英語教育」
「9 リスニングとスピーキングの理論と実践」
「10 リーディングとライティングの理論と実践」
「11 英語授業デザイン」
「12 英語教育におけるメディア利用」
「13 テスティングと評価」
この本の
キーワード:
英語力、第二言語習得、英文読解、スキーマ理論、英語習得、多読、理解修正プロセス、語彙密度、語彙処理、ワーキングメモリ、教員研修
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