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書籍の詳細

日英対照 名詞の意味と構文
書名: 日英対照 名詞の意味と構文
にちえいたいしょうめいしのいみとこうぶん
ISBN(10/13桁): 978-4-469-24568-4
著者名: 影山太郎 編(かげやまたろう)
定価: 2,625円(A5判・336頁)
  世界でも類をみない手法で描く言語の全体像
内容説明:
『日英対照 動詞の意味と構文』『日英対照 形容詞・副詞の意味と構文』に次ぐ第3弾。名詞そのものの解説にとどまらず、文の主軸となる動詞との関わりに着目しながら名詞について解説する。また、名詞における日本語と英語の共通性と相違点も明らかにし、名詞から文全体の構造と意味の理解へとつなげる。
主要目次:
はしがき


序 名詞の語形成と意味構造
 1 名詞の語形成
 2 名詞の意味構造


第 I 部 名詞の特性
第1章 名詞の数え方と類別
 1 なぜ?
 2 名詞の数え方とは
  2.1 助数詞
  2.2 類別詞としての機能
  2.3 計量詞としての機能
  2.4 英語の可算名詞と不可算名詞
 3 代表的な助数詞
 4 問題点と分析
  4.1 類別詞と計量詞
4.1.1 類別詞
4.1.2 計量詞
  4.2 日本語類別詞の分類
4.2.1 生き物の類別詞
4.2.2 無生物の類別詞
4.2.3 類別詞の序列
  4.3.クオリア構造による分析
4.3.1 類別詞と選択制限
4.3.2 クオリアの選択
4.3.3 類別詞の多面性
4.3.4 メタファーによる拡張
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第2章 モノ名詞とデキゴト名詞
 1 なぜ?
 2 モノ名詞とデキゴト名詞とは
 3 代表的なモノ名詞とデキゴト名詞
 4 問題点と分析
  4.1 モノの存在とデキゴトの発生
  4.2 場所名詞
  4.3 モノ名詞の中に隠された「時間」の概念
  4.4 動詞・形容詞が名詞に変わるとき
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第3章 ヒト名詞と道具名詞
 1 なぜ?
 2 ヒト名詞、道具名詞とは
 3 ヒト名詞、道具名詞の代表例
 4 問題点と分析
  4.1 ヒトを表す -er 名詞とモノを表す -er 名詞
4.1.1 「動詞+-er」の多様性
4.1.2 媒介道具と助長道具
4.1.3 行為連鎖と -er 名詞
4.1.4 -ee 名詞
  4.2 事態解釈と個体解釈
4.2.1 ヒト名詞の中のデキゴト性
4.2.2 クオリア構造による分析
  4.3 接尾辞による意味の違い
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第 II 部 名詞と構文
第4章 目的語の省略
 1 なぜ?
 2 目的語の省略とは
  2.1 照応による省略――日本語のゼロ代名詞
  2.2 英語における目的語の省略
 3 目的語が省略される代表的な動詞と構文
 4 問題点と分析
  4.1 動詞の行為連鎖と目的語の省略
  4.2 特定の対象物を指す目的語の省略
4.2.1 動詞による制限
4.2.2 モノ名詞とデキゴト名詞
4.2.3 目的語名詞以外の省略
4.2.4 身体部位名詞の省略
  4.3 特定の対象物を指さない目的語の省略
4.3.1 習慣と総称目的語
4.3.2 談話情報と省略
4.3.3 原型的な目的語と慣習化された行為
  4.4 主語の属性と目的語省略
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第5章 直接目的語と前置詞付き目的語
 1 なぜ?
 2 直接目的語と前置詞付き目的語とは
 3 前置詞の脱落による交替に関わる代表的な動詞
 4 問題点と分析
  4.1 動能構文――他動詞の目的語に前置詞を付け加える
4.1.1 動能構文の範囲
4.1.2 動詞の意味範囲
4.1.3 動能構文の継続的アスペクト
4.1.4 意図した目的の未完遂
4.1.5 動能構文の本質
  4.2 移動経路構文――自動詞の補部から前置詞を省略する
4.2.1 移動動詞の指向性
4.2.2 着点指向の移動動詞と前置詞の脱落
4.2.3 起点指向の移動動詞と前置詞・後置詞の脱落
4.2.4 中間経路を表す前置詞の脱落
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第6章 中間経路と移動の範囲
 1 なぜ?
 2 中間経路と移動の範囲とは
 3 代表的な中間経路の表現
 4 問題点と分析
  4.1 距離表現と「まで」と「に」
  4.2 英語の one's way 構文
4.2.1 one's way 構文の仕組み
4.2.2 中間経路としての way と方向句
4.2.3 移動手段型
4.2.4 随伴動作型
4.2.5 移動様態型
  4.3 「東京までずっと寝ていた」構文
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第 III 部 名詞と動詞の連携
第7章 名詞が動詞に変わるとき
 1 なぜ?
 2 名詞が動詞に変わるとは
  2.1 英語の名詞転成動詞
  2.2 日本語の「名詞+る」
 3 代表的な名詞転成動詞
 4 問題点と分析
  4.1 言語の意味と実世界の意味
  4.2 名詞転成動詞の語用論的意味
  4.3 名詞転成動詞とクオリア構造
4.3.1 クオリア構造と実世界の知識
4.3.2 名詞のクオリア構造と転成動詞
  4.4 名詞転成動詞の意味と行為連鎖
4.4.1 道具を表す名詞転成動詞
4.4.2 容器を表す名詞転成動詞
4.4.3 形状を表す名詞転成動詞
4.4.4 材料を表す名詞転成動詞
4.4.5 人間を表す名詞転成動詞
4.4.6 動物の子供を表す名詞転成動詞
4.4.7 除去を表す名詞転成動詞
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第8章 名詞化と項の受け継ぎ
 1 なぜ?
 2 名詞化と項の受け継ぎとは
 3 名詞化と項の受け継ぎの代表例
 4 問題点と分析
  4.1 英語の名詞化
4.1.1 英語の2種類のデキゴト名詞
4.1.2 英語の動名詞
  4.2 日本語の名詞化
4.2.1 日本語の2種類のデキゴト名詞
4.2.2 接尾辞「-方」による名詞化
  4.3 名詞の項とクオリア構造
4.3.1 自律名詞と相対名詞
4.3.2 いわゆる「非飽和名詞」
4.3.3 名詞からの項の受け継ぎ
  4.4 項の受け継ぎとクオリア構造
  4.5 動作主を表す名詞とその項
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第9章 存在と所有の表現
 1 なぜ?
 2 存在と所有の表現とは
 3 代表的な表現
 4 問題点と分析
  4.1 所有の表現
4.1.1 所有を表す名詞句
4.1.2 所有を表す動詞構文
  4.2 存在の表現
4.2.1 存在文の種類
4.2.2 英語 there 構文と定性の制限
  4.3 存在・所有の意味と構造
4.3.1 存在と所有の対応関係
4.3.2 日本語の存在文と所有文
4.3.3 日本語所有文と定性の制限
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


第10章 構文交替と項の具現化
 1 なぜ?
 2 構文交替と項の具現化とは
  2.1 動詞の意味と項の現れ方
  2.2 行為連鎖
  2.3 項の具現化
 3 主な構文交替のパターン
 4 問題点と分析
  4.1 行為連鎖と道具格主語
4.1.1 自然力と道具格
4.1.2 動作主の代用としての場所格主語
  4.2 行為連鎖の<働きかけ行為>が関与する構文交替
4.2.1 身体部位所有者上昇構文
4.2.2 接触場所交替
4.2.3 場所格交替に類する交替
  4.3 行為連鎖の<変化・結果>が関与する自他交替
  4.4 属性を表す無生物主語構文
  4.5 その他の構文交替
 5 まとめ
 6 さらに理解を深めるために


参照文献

索引
  名詞と動詞を比べると、名詞は単にモノの名前を表すだけで動詞の付属品であると見られがちである。しかし、本書を一読されれば、名詞がその豊かな意味構造によって文の組み立てに大きく貢献していることが理解されるだろう。
 本書の分析の観点は、前2作と同様に「語彙意味論」(個々の語彙の意味から文全体の意味と統語が説明できるという理論)に依拠し、動詞や名詞といった品詞を軸としながらも、それらの語彙が持つ意味情報と、それらが文中でどのように用いられるかという統語的な性質とのダイナミックな関係を明らかにしようとするものである。
 本書では前2作にない試みとして、ほとんどの章で Quiz を設けたが、全体的な執筆のスタンスはこれまでと同様である。
  ●初めての人にも分かりやすく。
  ●現在の研究を俯瞰し、問題点を整理する。
  ●理論言語学を知らなくても理解できるように平易な解説。
  ●対象とする読者は、言語系の学部生・大学院生、日本語教師・英語教師、工学系で言語処理に携わる研究者等。
  ●日本人が間違いやすい英語にも注意をはらう。
  ●理論の形式化より実証性を重視し、コーパス等からの実例を収録。
 加えて、本書独自の特色として次の点を強調しておきたい。
  ◎世界に類を見ない「名詞」に特化した解説書
  ◎世界で初めて J. Pustejovsky の「クオリア構造」を日本語の具体例に応用(「はしがき」より)


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キーワード:
名詞研究、語彙意味論、理論言語学、クオリア構造、モノ名詞、デキゴト名詞、ヒト名詞、道具名詞、名詞転成動詞、項、構文交替

 
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