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書籍の詳細

宮沢賢治 幻の郵便脚夫を求めて
書名: 宮沢賢治 幻の郵便脚夫を求めて
みやざわけんじ まぼろしのゆうびんきゃくふをもとめて
ISBN(10/13桁): 978-4-469-22206-7
著者名: 吉田文憲 著(よしだふみのり)
定価: 2,310円(四六判・226頁)
  その物語は、時空を超えた旅人からの通信かもしれない――。
内容説明:
自らの物語を「虹や月あかりからもらってきた」と書いた賢治は、宇宙的なアンテナを持った〈媒介者〉(メディエーター)であり、その象徴が詩「屈折率」に現れる〈郵便脚夫〉の姿である。本書では、賢治童話の持つメッセージ性を「手紙を出す」行為になぞらえ、〈郵便脚夫〉を拠り所に賢治の代表作を読み直す。
主要目次: 序章 幻の郵便脚夫――《郵便文学》について


 I

秋田街道
その道を歩いてみた/だんだら棒の明滅
詩「屈折率」
青春への決別の歌/隠されてある幻の目/宿命の姿に出会う
詩「春と修羅」
修羅という名のキメラ/進化論をなぞり展開/「R複合体」のドラマ化
詩「蠕虫(アンネリダ)舞手(タンツェーリン)」
ボウフラの映像記録

 II

どんぐりと山猫
魔法のかかった時間/ざわめきの消えた森/未来に残された名前
注文の多い料理店
看板に隠された意味/レストランの仕掛け/イーハトブの武装解除
水仙月の四日
峠という受難の場所/雪童子の悲しみ
かしはばやしの夜
画(え)かきの立つ場所/背景には闘争の歴史
土神ときつね
生き残った樺の木/放置された神の怒り
鹿踊(ししおど)りのはじまり
人と鹿をつなぐ回路/楽園追放の物語
黄いろのトマト
息で曇る窓ガラス
「雁の童子」など
天から墜ち、天に還る
やまなし
名づけのかなたで/子蟹たちのスケール/「小ささ」と「遠さ」
セロ弾きのゴーシュ
住居はなぜ水車小屋か/真夜中に開かれる扉/その音は心の中の嵐

 III

詩「鉄道線路と国道が」など
小妖精たちの予言
ざしき童子(ぼっこ)のはなし
幻のもう一人の出現
風の又三郎
怪異譚としての物語/窓ガラスという装置/空白を生き延びる謎/「鬼っこ」遊びの怖さ/消えた主人公の正体

 IV

詩「無声慟哭」三部作
《喪》の儀式としての詩/聖なる「十三の文字」
詩「青森挽歌」
天上へと走る夜汽車
銀河鉄道の夜
迷子、行方不明、不在/ジョバンニの目覚め/無音の闇が支配する/「らっこの上着」の謎/鳥捕りとの出会い/相似する二人の軌跡/未完了による永遠化

終章 再び郵便文学について――「光の手紙」をどう受け取るか

読まれざる作家――あとがきに代えて

参考文献一覧
  「銀河鉄道の夜」冒頭数枚の生原稿は、童話「楢ノ木大学士の野宿」という作品の裏面を使って書かれている。「楢ノ木大学士の野宿」という童話は北上川の支流にオパール(蛋白石)の原石を探しに行った大学士が、三日間川原に野営するうちに六千五百万年前から約一億年前の地球、あの恐竜たちが跋扈するジュラ紀か白亜紀の世界へ迷い込むというものである。原稿の表面がジュラ紀か白亜紀の太古の世界で、裏面が「銀河鉄道の夜」のようなSF的な近未来の世界。それが原稿用紙の表と裏で、いわば時空の歪みのように通底し、同居しているような世界。そのように一枚の紙の扉を開けば、あるいはそれを裏返せば、たちまち数億年が経過し、わたしたちは異世界のどこへ連れ出されるかわからない、それが宮沢賢治の世界なのだ。(『読まれざる作家――あとがきに代えて』より抜粋)
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『賢治と啄木』
  二人を比較することによって見えてくるものは――。
この本の
キーワード:
郵便文学、日本文学、国文学、近代文学、銀河鉄道の夜、セロ弾きゴージュ、注文の多い料理店、風の又三郎、春と修羅、どんぐりと山猫

 
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