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書籍の詳細

Q&A 運動と遺伝
書名: Q&A 運動と遺伝
きゅうあんどえーうんどうといでん
ISBN(10/13桁): 4-469-26474-1 / 978-4-469-26474-6
著者名: 大野秀樹、及川恒之、石井直方 編(おおのひでき、おいかわつねゆき、いしいなおかた)
定価: 2,415円(A5判・274頁)
  からだのサイズを決める遺伝子がある?
内容説明:
“遺伝子とは何か”から“体のつくりや骨格筋と遺伝”、さらには“運動能力と遺伝”に至るまで、分子生物学によって明らかにされた興味深い125のテーマを、各分野の専門家84名がQ&A形式でわかりやすく解説。
主要目次: I 遺伝子を理解するために
Q1―生命とは何か?
 2―「遺伝する」とはどういうことか?
 3―メンデルの法則とは?
 4―性はどのように決定されるのか?
 5―細胞はどのような構造をしているか?
 6―「遺伝情報」は細胞のどこに収納されているのか?
 7―細胞はどうやって「遺伝情報」を2つに分けるのか?
 8―遺伝子の本体は何か?
 9―DNAはどのような構造をしているのか?
 10―DNAの複製はそのようになされるのか?
 11―突然変異とは何か?
 12―遺伝子に生じた傷の修復はどのように行われるのか?
 13―DNAからどのようにしてmRNAができるのか?
 14―遺伝子の発現はそのように調節されているのか?
 15―mRNAからどのようにして蛋白質ができるのか?
 16―タンパク質の翻訳後修飾とは何か?
 17―細胞はどのようにして外界の刺激を核に伝えるのか?
 18―細胞増殖はどのように調節されているのか?
 19―細胞分化はどのように調節されているのか?
 20―ミトコンドリアの機能は何か?
 21―アポトーシスとは何か?
 22―何が寿命を決めるのか?
 23―バイオテクノロジーとは何か?
 24―遺伝子の変化はどんな方法で調べるのか?
 25―がんは遺伝するのか?
 26―遺伝病の原因遺伝子はどこまで明らかになったのか?
 27―遺伝子診断とはどういうものなのか?
 28―ヒトゲノムプロジェクトとは何か?
 29―ヒト遺伝子治療の現状と問題点は何か?
 30―トランスジェニック/ノックアウト/クローン動物とは何か?
 31―バイオテクノロジーの再生医学への応用は何か?
 *コラム1 予想よりずっと少なかったヒトの遺伝子数!

II からだの構造との関連
Q32―細胞骨格はすべてを制御するのか?
 33―体の左右はどうして決まるのか?
 34―体の前後はどうして決まるのか?
 35―体の各部分の形態的な特徴づけはどのように行われるのか?
 36―自己組織化とは何か?
 37―からだのサイズを決める遺伝子はあるのか?
 38―大脳に運動野はいくつあるのか?
 39―平衡機能に対する影響は?
 40―副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)の反応は?
 41―心筋細胞の反応は?
 42―最大酸素摂取量(Vo2max)への影響は?
 43―迷走神経の反応は?
 44―膵島ホルモンの反応は?
 44―膵島ホルモンの反応は?
 45―レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の反応は?
 46―一酸化窒素の反応は?
 47― hypoxia inducible factor-1 の反応は?
 48―ビタミンDの反応は?
 49―脱共役タンパク質の反応は?
 *コラム2 脂肪組織の反応は?

III 骨格筋との関連
Q50―ミオシン分子はどのような構造をしているのか?
 51―ミオシン分子が力を発生するメカニズムは?
 52―骨格筋の収縮・弛緩のスイッチは何か?
 53―エキセントリック収縮ではなぜ大きな力が出るのか?
 54―筋の力学的性質はミオシン分子の力学的性質で決まるのか?
 55―ストレッチはミオシン分子にどのような効果を及ぼすのか?
 56―筋線維の由来は何か?
 57―筋への分化を制御する遺伝子は何か?
 58―遅筋と速筋はどのように決まるのか?
 59―筋ジストロフィーはどのようにして起こるのか?
 60―成長した筋でのサテライト細胞の役割は?
 61―ミオシン遺伝子のプロモータはどこまでわかっているのか?
 62―細胞外マトリクスの役割は?
 63―ミオシンアイソフォームにはどのようなものがあるのか?
 64―ミオシン以外の筋タンパク質のアイソフォームはどのようなものがあるのか?
 65―分子生物学的筋線維タイプと組織科学的筋線維タイプはどのように
    対応するのか?
 66―筋線維タイプは後天的にどこまで変わりうるのか?
 67―運動によって骨格筋のどのようなタンパク質の合成が高まるのか?
 68―運動によって筋線維の再生は起こるのか?
 69―運動は血管新生を促進するのか?
 70―運動はどのような転写因子を発現させるのか?
 71―運動におけるストレスタンパク質の役割は?
 72―メカニカルストレスはどのような仕組みで遺伝子を調整するのか?
 73―筋肥大における成長因子の役割は?
 74―筋肥大におけるカルシウムイオンの役割は?
 75―加齢するとなぜ筋は萎縮するのか?
 76―不活動による筋萎縮のメカニズムは?
 77―運動はグルコース輸送担体の発現のどのように影響するのか?
 78―運動は乳酸輸送担体(MCT)の発現にどのように影響するのか?
 79―運動はミトコンドリアタンパク質の発現にどのように影響するのか?
 80―運動によって筋のコラーゲン代謝はどう変化するのか?
 81―スポーツパフォーマンスに人種差はあるのか?
 82―人種によって筋の構造や機能に違いはあるのか?
 83―「筋肉質」の体型は遺伝によって決まるのか?
 84―「ポッチャリ型」の体型は遺伝によって決まるのか?
 85―筋持久力は遺伝によってどこまで決まるのか?
 86―遺伝子ドーピングは可能なのか?
 *コラム3 筋肉に男女差はあるのか?

IV 臨床との関連

Q87―運動は寿命を延ばすのか?
 88―運動は老化を防止するのか?
 89―運動は遺伝子に突然変異を引き起こすのか?
 90―運動はがんを防止するのか?
 91―運動は活性酸素を発生するのか?
 92―運動は抗酸化能を高めるのか?
 93―抗酸化ビタミンは効果があるのか?
 94―日焼けは健康の証なのか?
 95―鉄は万病のもとなのか?
 96―運動は高血圧を改善するのか?
 97―運動は動脈硬化を防止するのか?
 98―血液再灌流はなぜ危険なのか?
 99―運動の肥満遺伝子への効果は?
 100―運動をしてもなかなかやせない場合があるのはなぜか?
 101―運動は糖尿病の特効薬なのか?
 102―運動は痛風を悪化するのか?
 103―運動は骨を丈夫にするのか?
 104―高知トレーニングはなぜ有効なのか?
 105―高山病に罹りやすいタイプはあるか?
 106―和食は寿命を延ばすのか?
 107―少しのアルコールは体によいのか?
 108―上げ膳、据え膳はからだをダメにするのか?
 109―インスタント食品はからだをダメにするのか?
 110―コーヒーは運動にどのような効果を与えるのか?
 111―運動はタンパク質の必要量を高めるのか?
 112―喫煙はなぜからだに悪いのか?
 113―運動は頭をよくするのか?
 114―ランナーズハイは本当にあるのか?
 115―運動は自殺を防止するのか?
 116―運動は性格を変えるのか?
 117―オーバートレーニングはなぜ害なのか?
 118―運動は生体のリズムを変えるのか?
 119―運動はからだを丈夫にするのか?
 120―運動をすると暑さ寒さに強くなるのか?
 121―運動は風邪をひきやすくするのか?
 122―運動能力が発達した遺伝子組み換え人間は登場するのか?
 123―ドーピングは遺伝子に影響を与えるのか?
 124―運動は妊娠・分娩によいのか?
 125―「寝る子は育つ」は本当なのか?
 *コラム4 活性酸素は常に悪なのか?
 *コラム5 水泳は運動なのか?
  遺伝子を扱う学問、分子生物学は、1953年、Watson と Crick によるDNAらせん構造がうち立てられて以来、急速に発展を遂げ、まもなくヒトゲノム計画も達成されようとしています。このように、分子生物学は比較的若い学問ですが、今や科学のあらゆる分野にその影響が及びつつあります。心の世界まで遺伝子の支配を受けているという説があるほどです。
 歩いたり走ったり、いわゆる身体活動を研究するスポーツ科学は、身体全体の機能や調節のメカニズムを明らかにするという目的をもち、高度な総合科学の1つといえます。しかし、残念ながら、スポーツ科学は、新しい学問、技術の導入にしばしばためらいや遅れを生じてきたことは否定できません。まさしく、分子生物学にもこのことが当てはまります。しかしながらごく最近、たとえば、運動による骨格筋の肥大のメカニズムが、分子生物学的立場から少しずつ明らかにされはじめてきました。夜明けはまもなくのようです。このような現在、「運動と遺伝」についてこれまでに明らかにされた事実を整理しておくのは非常に意義深いことと考えます。
 本書は、こうした新しい知見をQ&A形式で紹介しようというものです。体育学部、医学部の学生、各大学院生、パラメディカルの方々、あるいは遺伝学、分子生物学の初心者の方でも容易に理解できるように、まずはじめに分子生物学の基礎編を設けたのがもう1つの特徴です。さらに、スポーツ科学研究者にも十分参考になるように配慮したつもりです。本書が「運動と遺伝」研究の発展のために少しでもお役に立てば、編者として望外の喜びです。(本書「はじめに」より)
この本の
キーワード:
遺伝情報、DNA、突然変異、バイオテクノロジー、ヒトゲノムプロジェクト、自己組織化、運動野、脂肪組織、筋繊維、ミオシン遺伝子、筋持久力、活性酸素

 
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