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Copyright (C) 1999
大修館書店
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書籍の詳細
書名:
LD児・ADHD児が蘇る身体運動
えるでぃーじ・えーでぃーえっちでぃーじがよみがえるしんたいうんどう
ISBN(10/13桁):
4-469-26472-5 / 978-4-469-26472-2
著者名:
小林芳文 著(こばやしよしふみ)
定価:
2,100円(A5判・216頁)
自信、意欲、感動、笑顔をもたらす楽しい身体運動の理論と方法
内容説明:
脳の微細な機能障害が原因で起こると考えられる学習障害や注意欠陥多動性症候群の子どもたち。彼らの多くは、読み・書き・計算などの学習面だけでなく、はさみの使用、なわとび、キャッチボール、ドリブルなどを苦手とし、集団生活になじめないことも少なくない。本書では、トランポリン、スクーターボード、フープ、ロープ、風船、段ボール、コクーンなどを使った身体運動が、彼らの症状を大きく好転させることを紹介。LD児・ADHD児の特性から運動支援のあり方や環境づくりの方法、遊具の活用のしかたまでを具体的にわかりやすく解説する。
主要目次:
第1章 いま、日本の子どもたちは
1.支援を待っている子どもたち
2.不器用な日本の子ども
3.特別な支援を求めている子どもたち
第2章 身体運動からみたLDとADHDの子どもたち
1.学習障害(Learning Disabilities)の考え方
2.世界に類のないLD児の実態調査からわかったこと
3.LD児の身体運動の特性
4.注意欠陥性多動障害(ADHD)の特性
第3章 LD児とADHD児を支援する視点
1.LD児とADHD児を早期に発見することの意義
2.身体運動を軸とした発達とその姿
3.身体両側での感覚運動の統合能力をみる
4.LDのなかから不器用な子をみつけるには
5.どのような子どもがLD児か――チェックリストでのスクリーニング
6.学校での支援システムづくり
第4章 身体運動はLD児たちを救う
1.なぜ身体運動は発達に有効か
2.身体運動はなぜLD児によいのか
3.運動発達に臨界期はないのだから
――重症心身障害者の事例が教えてくれたこと
4.LD児とADHD児たちの身体運動プログラム
第5章 LD児とADHD児たちへの運動支援のあり方
1.支援を求めている子どもへの接し方
2.LD児たちの身体運動指導のあり方
3.知的障害児の運動発達の筋道から学ぶこと
4.脳幹を活性化させる
第6章 LD児のための運動環境づくり
1.動きたくなる環境づくり
2.新しい運動環境や用具・遊具の工夫
3.音楽の効果的な利用法
第7章 LD児の知覚・学習能力を促す運動
1.発達の底上げをする知覚運動
2.目と手・足の協応、操作能力を促す運動
3.学習能力を促す運動
第8章 LD児のための社会性・情緒性を促す運動
1.コミュニケーション手段としての運動
2.LD児の「こころの教育」に迫る身体運動
3.遊具・用具を使った活動
この本は、LD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動障害)と呼ばれる子どもが、学校の授業についていけなかったり、勉強につまづいて自信を失ったりしている現実に対し、工夫をした楽しい身体運動を提供することで、運動が好きになり、友達との関わりが広がり、こころが満たされるようにという願いを込めて書いたものです。
昨年頃から、文部科学省や厚生労働省は、LD児やADHD児への支援策をめぐって本格的な検討作業に入りました。実態調査を進めることから始めるといわれていますが、保護者はその具体策を待ち望んでいます。私が行っている具体的な支援策は、「身体運動」に視点を置いたムーブメント教育(活動)によるものです。これらの子どもたちは、中枢神経に何らかの原因障害があるといわれているので、神経促通のための豊かな身体運動が必要となります。運動を楽しく経験することが、脳の機能を活性化します。そこに遊びの要素を持ったムーブメントが役立つのです。
今思うと、子どもの教育に身体運動を結びつけることに興味を持ったのは学生の頃の、盲学校の授業見学でした。目の不自由な生徒が、ピアノを美しく奏で、歩行などを巧みにこなす姿に、言葉でいい表せない感動を覚え、人間の偉大さと教育の奥深さに心を打たれました。そして、これがきっかけとなって身体運動の研究に入り、教育の可能性を追求することになりました。
私はこの十年来、共同研究者や科学研究費にも恵まれ、LDやADHDの特徴である「クラムジー(不器用さ)」の支援研究に入っています。これは、運動指数(MQ)の検査によって運動が苦手な子どもをみつけ、軽運動のムーブメントで支援するというものです。
本書は、このような考えをベースに、第1章から第4章では、LD児、ADHD児の特性と支援する視点、なぜ身体運動が発達に有効かについて触れました。第5章から第8章では、運動支援の具体的なあり方、運動環境づくりの方法、遊具・用具の活用の仕方に触れました。こうした子どもたちの幸せを支えている保護者、教師、専門家に、本書が利用されることを願ってやみません。(本書「まえがき」より)
この本の
キーワード:
学習障害、運動パフォーマンス、身体協応性検査、ムーブメント教育、知的障害児、自閉症、感覚運動遊具、注意欠陥性多動障害、心身障害、知的障害
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