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書籍の詳細

教養としての体育原理
書名: 教養としての体育原理
きょうようとしてのたいいくげんり
現代の体育・スポーツを考えるために
ISBN(10/13桁): 4-469-26573-X / 978-4-469-26573-6
著者名: 友添秀則、岡出美則 編(ともぞえひでのり、おかでよしのり)
定価: 1,890円(B5判・176頁)
  現代のスポーツを真剣に考えてみよう
内容説明:
体育・スポーツをさまざまな角度から考えるための基本テキスト。現代におけるスポーツに関わる諸問題をトピックスとしてとりあげ、体育原理の研究成果を交えながら、わかりやすく解説。各章の冒頭には「概要」「キーワード」、章末には「理解度チェック」を提示し、テキストしても使いやすいものとなっている。
主要目次: 第1部 体育原理への誘い―体育原理の基礎理論―

(1)なぜ、体育原理を学ぶのか
 1 スポーツと体育への考察
 2 現代スポーツの諸問題
 3 学校体育の危機
 4 体育原理の必要性
(2)体育原理はどのような学問か
 1 体育原理の変遷
 2 体育原理の対象と性格
 3 体育原理の具体的役割
 4 体育原理の学問的位置づけ
(3)体育の理念はどのように変わってきたか
 1 体育の理念をめぐる4つの立場
 2 「身体の教育」―モノとしての身体の機能向上追求―
 3 「スポーツによる教育」―機能的な教育観―
 4 「スポーツの中の教育」―学習の意味と教科内容の意識化―
 5 体育をめぐる近年の国際的動向―良質の授業保証と学校教育の活性化へ―
(4)体育とスポーツは何が違うのか
 1 「運動」部から「スポーツ」部へ―新聞社での改称―
 2 体育という教科名
 3 「体育」から「スポーツ」へ―大学、学部名の変更―
 4 体育とスポーツの混同と混用
 5 体育の新しい役割

第2部 体育原理の深層へ―体育原理の発展理論―

(1)運動のもつ可能性―ヒューマン・ムーブメント研究の現在―
 1 「ヒューマン・ムーブメント」の理解
 2 ムーブメント研究の射程
 3 ムーブメント研究の核心―空間とダイナミックスの理解―
 4 ムーブメントとダンス、そして体育
(2)体育における人間形成―体育は人間をどう創るのか―
 1 「閉じられた共同体」と体育
 2 現代社会における身体の叛乱
 3 「開かれた共同体」と体育―「共に在る」場としての身体を手がかりに―
(3)体育とフェアプレイ―フェアプレイは有効か―
 1 スポーツ規範の教育的価値
 2 スポーツ規範―フェアプレイ、スポーツマンシップとは―
 3 フェアプレイの特質―相対性、創造性―
 4 フェアな子を育てるには―カナダのフェアプレイ教育に学ぶ―
(4)体育と身体形成―身体形成とは何か―
 1 身体の自然成長と意図的教育
 2 身体形成における身体観
 3 人間の身体の階層構造
 4 スポーツ・運動文化の独自の意義
 5 人間の身体の未来
(5)身体からみた体育の可能性―学校における身体の位置づけ―
 1 身体論の必要性
 2 学校という制度と身体
 3 学校教育と身体教育
 4 身体の可能性と学校教育
(6)体育にとっての競争の意味―競争と協同は対立するか―
 1 競争とは何か
 2 競争と協力、協同はどのような関係か
 3 体育の中で競争をどう考えるべきか
 4 体育(教育)の中で理想的かつ現実的な競争は存在するのか
(7)プレイが生み出す体育の可能性―プレイは何をもたらすか―
 1 プレイとワーク
 2 ホモ・ルーデンス
 3 プレイとは何か
 4 他者関係としてのプレイ
 5 「プレイ」としてのスポーツ」と体育
(8)技術指導からみた体育―体育における技術・技能・戦術の意味―
 1 運動の技術・戦術と教育としての体育
 2 運動の課題性と運動技能の構造
 3 戦術行動の違いを生み出す運動課題の構造
 4 球技の戦術学習論と体育指導の強調点
(9)体育と指導者―体育教師とコーチ、何が違うのか―
 1 「コーチは教師である」論
 2 「教師/コーチ」の役割葛藤
 3 「教師/コーチ」から「コーチ」へ
 4 「運動部活動」の指導とは何か
(10)子どもからみた体育の存在意義―なぜ、子どもに体育は必要か―
 1 子どもの変容と教育(体育)のかかわり
 2 体育目標論から存在意義を問う
 3 体育の目標の変遷
 4 目標の変遷の要因
 5 これからの体育の目標と存在意義
(11)社会変化と今後の体育―これからの体育を考える―
 1 学校体育の危機とスポーツ―変化する社会と混迷する教育の中で―
 2 スポーツ需要の変化と学校体育
 3 新たなスポーツ現象が問いかけるもの
 4 これからの学校体育のあり方

第3部 体育原理を考えるために―現代スポーツの周辺―

(1)スポーツと宗教
 1 儀礼としてのスポーツ
 2 近代スポーツの形成とプロテスタンティズムの倫理
 3 スポーツ科学の進歩と宗教
 4 スポーツと個人の信仰
(2)スポーツと政治
 1 国際政治の舞台、オリンピック
 2 「スタジアムにおけるナショナリズム」の政治的利用
 3 求められる自主的・自律的発展のための政治
(3)スポーツと環境
 1 スポーツと自然環境
 2 スポーツと自然環境の共存
(4)スポーツとグローバリゼーション
 1 「越境する文化」としてのスポーツ
 2 スポーツのグローバリゼーションの問題性
(5)スポーツとビジネス
 1 スポーツビジネスの時代
 2 スポーツの産業化
 3 スポーツ産業の規模
 4 スポーツビジネスの問題
(6)みんなのスポーツ
 1 「みんなのスポーツ」憲章
 2 西ドイツ「ゴールデン・プラン」と「第2の道」
 3 スポーツの高度化と大衆化
 4 日本の生涯スポーツの発展
(7)スポーツとドーピング
 1 ドーピングとは何か
 2 近代スポーツとドーピングの歴史
 3 アンチ・ドーピング活動の展開
 4 ドーピング問題を克服するために
(8)スポーツとナショナリズム
 1 スポーツにおけるナショナリズムの問題史
 2 スポーツとナショナリズムの関係はどうあるべきか
(9)スポーツと勝利至上主義
 1 勝利至上主義とは何か
 2 勝利至上主義をもたらす社会的背景
 3 個人と勝利至上主義について
 4 指導者と勝利至上主義
(10)スポーツとオリンピズム
 1 わかりにくい概念
 2 クーベルタンの「オリンピズム」提唱はいつなのか?
 3 学校教育で教えられない「オリンピズム」
 4 「オリンピズム」の理想と現実のギャップ
(11)スポーツとルール
 1 スポーツ・ルールとは何か
 2 スポーツ・ルールにはどのような働きがあるか
 3 ルールはどうあるべきか
(12)スポーツとメディア
 1 放送権料とユニバーサル・アクセス権問題
 2 メディアによるスポーツの商業化と過商業化の現状
(13)スポーツとコミュニティ
 1 わが国のスポーツトレンドと「地域」への期待の高まり
 2 コミュニティの見方・考え方
 3 コミュニティ・スポーツの展開と難問
 4 スポーツとコミュニティの形成
(14)スポーツの制度化と暴力
 1 2つの事例
 2 スポーツと暴力
 3 スポーツの制度化と暴力の排除
 4 スポーツにおける暴力の問題
(15)スポーツとジェンダー
 1 男性主導で動いている体育・スポーツ界
 2 ジェンダーという概念の登場
 3 ジェンダー問題克服の方策
(16)スポーツの意味変容とそのメカニズム
 1 民俗フットボールの衰退と存続
 2 民俗フットボール伝承のメカニズム
 3 バーの変容
 4 バーの存続

第4部 体育原理を学ぶ人のための基本文献案内

(1)体育科教育原論に関する文献
(2)スポーツ原論に関する文献


 索引
  スポーツの楽しさは、プレイするだけでなく、見たりすることにもあるが、スポーツについてもっと知り、スポーツについてまじめに考えることの楽しさを私たちはなぜ求めてこなかったのだろう。体育の授業で、汗を流したり、友だちとゲームをする楽しさは大切だが、スポーツを学ぶことが私たちをどのように変え、どのように成長させるかについて知ったり、真剣に考えたりすることはもっと大切なことではなかったのだろうか。そして、スポーツや体育について考えたり、論じたりすることは、私たちにとって大切なスポーツや学校体育を真の意味で、私たちの自前の文化として創造していくことにつながるであろう。
 本書では、スポーツや体育の本質を考え、あるべきスポーツや体育の原理・原則を明確にしている。本書は、もちろんこの領域を初めて学ぶ人たちに向けて書かれたものではあるが、ぜひ、スポーツや体育について深く強く考えてみたいと思う方々に読んでいただきたい。
この本の
キーワード:
スポーツ、学校体育、競技スポーツ、近代スポーツ、生涯スポーツ、身体教育、体育学、ナショナリズム、ホイジンガ、競争、ドーピング、スポーツ文化

 
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