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書籍の詳細
書名:
賢いスポーツ少年を育てる
かしこいすぽーつしょうねんをそだてる
みずから考え行動できる子にするスポーツ教育
ISBN(10/13桁):
978-4-469-26704-4
著者名:
永井洋一 著(ながいよういち)
定価:
1,575円(四六判・258頁)
大人になると世界で通用しないのには理由がある!
内容説明:
指導者の勝利第一主義や親の近視眼的な期待が、コミュニケーションがとれない、失敗を恐れる、自分で判断できない、権威ある者の言いなりになるといった子どもをつくっている。著者は長年の指導経験やデータをもとに、子どものスポーツ指導にみられる過ちを訴え、何が大切なのかを明らかにする。
主要目次:
chapter 1 スポーツが育てているのは何だ
1.運動部員の不祥事から透けて見えるもの
「さわやか」なはずなのになぜ悪事を?/原因は自己コントロールの未熟さ/考えさせない、判断させない環境が多くはないか?
2.「考えさせない」ことの悲劇
スポーツの「勝利」と「楽しさ」の解釈/なぜスポーツは文化として継続されてきたか/スポーツバカ、脳まで筋肉の温床
3.考えられない、主張できない、勝てない
勝ちだけを評価することで形成される心理/クレバーハンス錯誤に気がついているか/同調を強要して個を埋没させてはいないか
chapter 2 スポーツ技術が賢く身につくメカニズム
1.徹底して1種目を鍛えてはダメだ
少年期の反復訓練に潜むワナ/おおまかな枠組としての記憶「スキーマ」/機械的にルーティーンでは上達しにくい
2.プレーのセンス、賢さは育て方で決まる
深く心に刻むために普段から頭を使う/イメージを引き出す「判断」のメカニズム/迷い、失敗する経験がなければ賢くならない
3.いかにして力を引き出してあげるか
選択的認知を適切に働かせる意識のアンテナ/考えて発見して、認知地図を広げる/「好き」と構造化された場面の記憶
chapter 3 子どもたちの「今」とスポーツにできること
1.モラル醸成の環境悪化と少年スポーツ
人間関係の再構築とスポーツのモラル/地域、家庭の教育力の低下とスポーツ/ソーシャル・キャピタルとしてのスポーツ
2.コミュニケーション力の低下とスポーツ
親子のコミュニケーションの現実とスポーツ/親友の少ない子どもたちとスポーツ/受動性を高める子どもたちとスポーツ
3.迷える親たちと少年スポーツ
子育て自信喪失の親とスポーツ哲学/親が気がかりなこととスポーツの精神/親の過干渉の影響とスポーツの効果
chapter 4 少年期のスポーツと競技力強化の実際
1.メダル獲得最多種目・柔道指導者の危機感
脅かされる国際競技力の高さ/柔道ルネッサンスで取り戻したいこと/勝利、結果だけではなく素質で選抜する
2.レスリングの闘う相手は無理解な大人たち
少年クラブの活性と中学生年代の落ち込み/少年時代のレスリング活動に何が必要か/10年後の姿をイメージする指導を目指して
3.競泳が克服した二つのベクトルの相克
スイミングクラブが支えた競技力強化/個人で勝負という意識が過剰になった反省/若年層の好記録をトップまで継続させる
4.世界との差を縮めるための試行錯誤
学校体育中新の体制の限界か……バレーボール/少年時代の活動は教育と断言……ミニバスケット/少年指導に関する改革を推進中……サッカー
chapter 5 スポーツが育てる「よい子」とは
1.自分で決めることができる子になれ
なぜ自信を持って意思を表明できない/勝利第一主義、結果第一主義の果てに/チャレンジすることの意義を説け
2.自己コントロールのできる子になれ
近代スポーツの成り立ちと理性/バッティングは民主主義の理想の体現/教わる、発見、とトルシエ、ジーコ
3.権威、権力に迎合しない人間になれ
情に訴えるしかなかった悲しい思い出/スポーツは権力に利用されやすい/古田敦也とモハメド・アリ
この本の中でキーワードとなるのは、考える、判断する、という言葉です。タイトルにあげた「賢いスポーツ少年」とは、人に指示されたことに盲目的に従うのではなく、自ら考え、判断できる力が養われている子ども、ということです。日本のスポーツ界ではこの、考える、判断することの訓練が、特に少年期の指導ではとても不足していると感じています。(「まえがき」より)
この本の
キーワード:
自己コントロール、スポーツ技術、少年スポーツ、指導者
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